「てつおじさんのチーズケーキ」の創業年は何年なのでしょうか。1985年ごろに誕生したという記憶がある一方、公式沿革には1984年、1990年、1991年という3つの年が登場します。実は、これらの年はそれぞれ異なる出来事を指しており、洋菓子店の開業、チーズケーキの商品開発、そして全国的なブームの始まりを区別すると、創業の経緯が明確になります。
公式サイト「てつおじさんの店」の沿革によると、創業の原点は1984年の洋菓子店「HANA JAM(ハナジャム)」開店です。創業者の溝上徹思(みぞかみ・てつし)氏が手がけたチーズケーキは、1990年に開発・命名され、1991年には福岡・天神の親不孝通りから一大ブームへと発展しました。2026年現在の店舗状況や販売方法も含め、年代ごとの違いを整理します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:洋菓子店HANA JAMの開店は1984年。ブランドの原点となる年です。
- 要点2:チーズケーキの商品開発・命名は1990年、親不孝通りから誕生してブームになったのは1991年です。
- 要点3:2026年現在、公式店舗案内には福岡次郎丸本店とウエストコート姪浜店が掲載され、オンライン販売やふるさと納税、期間限定の催事販売も続いています。
【創業は何年?】1984年・1990年・1991年の違いを整理
「てつおじさんのチーズケーキの創業年」を一つの数字で答えると、何を創業と呼ぶかによって誤解が生まれます。公式沿革が示す1984年、1990年、1991年は、互いに矛盾する年ではありません。
1984年は、福岡で洋菓子店HANA JAMが開店した年です。1990年には同店の名物となるチーズケーキが開発され、「てつおじさんのチーズケーキ」と命名されました。そして1991年、福岡市中央区の天神・親不孝通りにあった「ハナジャム公園通り店」から商品が広く知られるようになり、大きなブームが起こります。
つまり、洋菓子店としての出発を基準にすれば1984年、商品の開発・命名を基準にすれば1990年、現在の看板商品が誕生してブームになった時期を基準にすれば1991年です。
検索で「創業年」と調べる読者が混乱しやすいのは、店舗の開業年と商品ブランドの成立年が異なるためです。公式サイトの沿革を読む際も、この3段階を分けて理解することが大切です。
【1985年説の真相】なぜ創業年が違って伝わっているのか
インターネット上では、1985年ごろに親不孝通りで誕生したという趣旨の個人的な回想も見られます。長く親しまれてきた商品だけに、当時の記憶をもとに年代を振り返る人がいることは不思議ではありません。
ただし、公式サイト「てつおじさんの店」の沿革では、HANA JAMの開店を1984年、チーズケーキの開発・命名を1990年、親不孝通りでの誕生とブームの始まりを1991年としています。1985年をチーズケーキの正式な創業年とする記載は、公式沿革にはありません。
この違いを考えるうえで重要なのは、「店ができた年」と「チーズケーキが商品として成立した年」を混同しないことです。1984年の開店後、店の名物となる商品が開発され、その後に看板商品として広く知られるようになったという流れなら、複数の年代が語られる理由も理解できます。
福岡市のふるさと納税関連の紹介記事も、HANA JAMの名物として1990年に誕生したチーズケーキを紹介しています。一方、公式沿革は1991年を公園通り店からの誕生とブームの年として記載しています。これは、商品開発・命名と、店舗での展開や人気の拡大を分けて捉えると整理できます。
創業年を正確に紹介するなら、「1984年に洋菓子店が開業、1990年に商品を開発・命名、1991年にブームが拡大」と説明するのが最も実態に近い整理です。
【誕生の経緯】溝上徹思とHANA JAM、福岡・博多の親不孝通り
「てつおじさんのチーズケーキ」の背景には、創業者・溝上徹思氏と、福岡の若者文化が集まった街の歴史があります。
公式サイトの人物紹介によると、溝上氏は1948年、博多のお菓子屋の長男として生まれました。西南学院大学在学中にはミニコミ誌「tessy」を発行し、その後は若者が集まる飲食店の経営にも携わっています。洋菓子だけでなく、飲食や音楽などを通じて人が集まる場所をつくってきた人物です。
その歩みの中で1984年に開店したのが洋菓子店HANA JAMでした。1990年には、同店の名物となるチーズケーキを、責任者の「クマちゃん」とともに開発し、「てつおじさんのチーズケーキ」と名付けます。公式沿革では、この責任者は後に有限会社バランスの代表取締役となった人物として紹介されています。
商品名に使われた「てつおじさん」は、溝上氏の愛称に由来します。2012年の天神経済新聞による報道でも、チーズケーキの名前が溝上氏のニックネーム「テツ」から付けられたことが紹介されました。商品に創業者の人柄を感じさせる名前を付けたことは、印象に残るブランドづくりの一要素になっています。
そして1991年、天神・親不孝通りのハナジャム公園通り店からチーズケーキの人気が広がりました。親不孝通りは、福岡の若者文化や飲食店の歴史と結び付いた場所です。RKB毎日放送の2021年の報道も、溝上氏と親不孝通りの関係、チーズケーキが福岡から広まった経緯を取り上げています。
この商品の歴史は、単に一つのレシピがヒットしたという話にとどまりません。街の飲食文化の中から生まれた商品が、創業者の愛称を冠したブランドとして認知され、やがて全国へと広がっていった物語でもあります。
【全国展開の歴史】1991年のブームから全国45店舗へ
チーズケーキの人気は福岡県内にとどまりませんでした。公式沿革によると、1992年には西新ビブレ店、天神コア店、西鉄久留米駅店、JR博多駅店など、福岡県内での出店が進みます。翌1993年には名古屋の栄店と札幌東急店が開店し、県外への出店が本格化しました。
1995年までには、北は北海道の釧路市から南はJR宮崎駅まで、全国45店舗を展開したと公式サイトは記録しています。さらにRKB毎日放送の2021年の報道では、全国展開のピーク時には60店舗以上を構えていたと伝えられています。45店舗という公式沿革の節目と、報道が示すピーク時の規模は、時点の違いを踏まえて読む必要があります。
| 年 | 主な出来事 | 意味・位置付け |
|---|---|---|
| 1948年 | 溝上徹思氏が博多のお菓子屋の長男として誕生 | 創業者の原点 |
| 1984年 | 洋菓子店HANA JAMを開店 | ブランドの出発点 |
| 1990年 | チーズケーキを開発し、商品名を決定 | 看板商品の成立 |
| 1991年 | ハナジャム公園通り店から人気が拡大 | 全国的なブームの始まり |
| 1992年 | 福岡県内の主要駅・商業施設などへ出店 | 県内での店舗拡大 |
| 1993年 | 名古屋・札幌に出店 | 県外展開の本格化 |
| 1995年 | 全国45店舗を展開 | 全国ブランドとして成長 |
| 2005年 | 楽天市場で通信販売を開始 | オンライン販売への展開 |
| 2009年 | 全国の百貨店などで催事販売 | 店舗以外での販売機会を拡大 |
| 2011年 | 博多駅マイング店を出店。台北駅にも姉妹店がオープン | 国内販売の再展開と海外進出 |
| 2012年 | 次郎丸店をリニューアル | 福岡での販売基盤を整備 |
| 2022年 | 福岡市のふるさと納税返礼品に登録 | 地域に根差した販売経路を確保 |
| 2024年〜2026年 | 博多マルイ店、イオン乙金店などが閉店 | 実店舗網が縮小 |
ブームの後、店舗網は縮小していきました。公式沿革には、2000年にJR一宮駅店とJR宮崎駅店の経営を有限会社バランスが引き継いだこと、2002年にJR一宮駅店、2006年にJR宮崎駅店が閉店したことが記されています。
一方で、2005年には楽天市場で通信販売を開始し、2009年からは全国の百貨店などで催事販売を展開。2011年には博多駅マイング店がオープンし、同年に姉妹店の運営による台北駅への出店も記録されています。国内の実店舗を広げる戦略から、通信販売や催事、海外での店舗展開を組み合わせる形へと、販売の接点が変化していきました。
この歴史で注目したいのは、全国展開の規模だけではありません。店舗数が減った後も、通信販売や地域の返礼品制度を通じて商品を購入できる経路が残っていることです。かつてのブームを経験したブランドが、現在の販売環境に合わせて接点を維持している点に、長く続く商品の特徴が表れています。
【2026年最新】てつおじさんの店はどこで買える?次郎丸店の営業状況
2026年10月現在、公式サイトの店舗案内には、福岡次郎丸本店とウエストコート姪浜店の2店舗が掲載されています。以前の店舗情報や古い記事には、博多マルイ店やイオン乙金店などが登場しますが、過去の出店情報を現在の営業店舗と混同しないよう注意が必要です。
公式沿革によると、博多マルイ店は2024年3月にフロアの大規模改装に伴って退店し、イオン乙金店も2026年3月に閉店しました。2026年現在の購入先を調べる場合は、最新の店舗案内を基準にするのが確実です。
福岡次郎丸本店は、福岡市早良区次郎丸3丁目1-1にあります。公式店舗ページに掲載された営業時間は9時30分から19時までで、駐車場は8台分です。チーズケーキの焼き上がりは10時過ぎごろからと案内されています。
ウエストコート姪浜店は、福岡市西区内浜1丁目7-8のウエストコート姪浜内にあります。公式店舗ページに掲載された営業時間は10時から20時までです。こちらもチーズケーキの焼き上がりは10時過ぎごろからと案内されています。
営業時間や不定休日、売り切れの状況は変わる場合があります。特に遠方から訪れる場合や、焼きたてを購入したい場合は、公式サイトや公式SNSの最新案内を確認してから出かけると安心です。
店舗まで行けない場合も、購入方法は残されています。公式サイトでは楽天市場のオンラインショップ、福岡市のふるさと納税返礼品、期間限定の催事販売が案内されています。公式沿革によると、福岡市のふるさと納税返礼品に登録されたのは2022年6月です。
かつては全国の駅や商業施設で見かけた商品ですが、現在は福岡の店舗を中心に、オンライン販売や地域の制度を組み合わせて購入する形になっています。過去の全国展開の規模と、現在の販売拠点を分けて把握することが、最新情報を探す際のポイントです。
【評判を検証】味の特徴とおすすめできる人・できない人
てつおじさんのチーズケーキは、ふんわりとした食感と、甘さを抑えた素朴な味わいが特徴です。公式サイトは、オーストラリア産クリームチーズと九州産の新鮮な卵を使い、素材の持ち味を生かすことを重視していると説明しています。余計な添加物を加えず、後味のよい味わいを目指している点も、ブランドが掲げるこだわりです。
実際の評判を確認する材料としては、店舗情報サイトの利用者評価があります。Yahoo!マップの次郎丸店の掲載情報では、評価は4.17、口コミ数は72件と表示されています。評価は投稿の追加によって変わるため、これは閲覧時点の参考値です。同サイトでは「手みやげに最適」「こぢんまりとした雰囲気」「コスパが良い」といったおすすめポイントも挙げられています。
口コミには、焼きたてのふわふわした食感や食べやすさを評価する声がある一方、チーズの風味をより強く求める人にとっては、軽い味わいに感じられる場合もあります。こうした評価の違いは、必ずしも商品の品質の優劣を意味しません。濃厚さを重視するのか、軽やかさや食べやすさを重視するのかによって、満足度が変わるためです。
おすすめできるのは、軽い口当たりのチーズケーキが好きな人、甘さが強すぎないお菓子を探している人、福岡らしい手土産を選びたい人です。一方、クリームチーズの濃厚な風味や、ずっしりとした食べ応えを最優先する人は、購入前に味の特徴を把握しておくと期待とのずれを減らせます。
また、看板商品のチーズケーキだけでなく、公式店舗案内にはマドレーヌ、焼チーズタルト、生チーズケーキ、ロールケーキ、プリンなども掲載されています。訪問する店舗や季節によって取り扱いが異なる場合があるため、チーズケーキ以外の商品を目当てにする場合は事前確認が適しています。
ブランドの評判を判断するときは、口コミの点数だけでなく、公式が示す素材や味の方向性、購入場所、焼き上がり時間まで含めて考えることが重要です。自分が求める食感や風味と合っているかどうかが、満足度を左右する判断基準になります。
【プロの結論】創業年の数字よりも、商品が生まれた3段階に注目
てつおじさんのチーズケーキの歴史を理解するうえで、最も大切なのは、1984年・1990年・1991年を一つの「創業年」に無理にまとめないことです。1984年は洋菓子店HANA JAMの開店、1990年はチーズケーキの商品開発・命名、1991年は親不孝通りからの誕生とブームの始まりを表しています。
この3段階を分けると、1985年説と公式沿革の違いも整理できます。1985年ごろという個人的な回想は見られるものの、公式沿革が示す節目は1984年、1990年、1991年です。創業年を紹介する記事や資料を読むときは、店の開業年なのか、商品が完成した年なのか、広く知られるようになった年なのかを確かめる必要があります。
全国展開の歴史にも、同じ視点が当てはまります。1995年までに全国45店舗へ成長したブランドは、その後に実店舗網を縮小しながらも、通信販売、ふるさと納税、催事販売などを通じて商品を届けています。店舗数だけでブランドの存続を判断するのではなく、現在どのような販売経路があるのかを見ることが、実情をつかむ近道です。
【てつおじさんのチーズケーキ創業】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:てつおじさんのチーズケーキの創業年は何年ですか?
A1:洋菓子店HANA JAMの開店を基準にすれば1984年です。チーズケーキの商品開発・命名は1990年、親不孝通りから誕生してブームになったのは1991年と、目的に応じて区別する必要があります。
Q2:1985年説は正しいのですか?
A2:1985年ごろとする個人的な回想はありますが、公式沿革は1984年のHANA JAM開店、1990年の商品開発・命名、1991年のブームという経緯を示しています。1985年を正式な創業年とする記載は、公式沿革にはありません。
Q3:創業者の「てつおじさん」とは誰ですか?
A3:福岡・博多出身の溝上徹思氏です。1948年に博多のお菓子屋の長男として生まれ、1984年にHANA JAMを開店。1990年にチーズケーキを開発・命名した人物として公式沿革に記録されています。
Q4:2026年現在、次郎丸店は営業していますか?
A4:公式サイトの店舗案内には福岡次郎丸本店が掲載されています。所在地は福岡市早良区次郎丸3丁目1-1、掲載営業時間は9時30分から19時までです。不定休日などがあるため、訪問前に最新の営業案内を確認してください。
Q5:福岡以外でも購入できますか?
A5:公式サイトでは楽天市場のオンラインショップ、福岡市のふるさと納税返礼品、期間限定の催事販売が案内されています。福岡県外の実店舗で常時販売されているとは限らないため、最新の販売情報を確認するのがおすすめです。
Q6:てつおじさんのチーズケーキの評判はどうですか?
A6:ふんわりした食感、控えめな甘さ、手土産としての使いやすさなどが評価されています。一方、濃厚なチーズの風味や重厚な食感を求める人には、軽やかな味わいが好みと合わない場合もあります。
まとめ:てつおじさんのチーズケーキは1984年から続く福岡発のブランド
てつおじさんのチーズケーキの歴史を整理すると、原点は1984年のHANA JAM開店、商品の開発・命名は1990年、親不孝通りから人気が広がったのは1991年です。1985年説と公式沿革の違いは、この3つの節目を区別することで理解しやすくなります。
全国45店舗へと成長した時代を経て、2026年現在は福岡の次郎丸本店とウエストコート姪浜店を中心に、オンラインショップ、ふるさと納税、催事販売で購入できる形が続いています。全国に店舗があった頃とは販売環境が変わりましたが、福岡で生まれた素朴なチーズケーキというブランドの軸は変わっていません。
創業年を調べるなら、1984年・1990年・1991年の意味を区別すること。現在購入するなら、公式店舗案内と販売情報を確認すること。この2点を押さえておけば、てつおじさんのチーズケーキの歴史と、2026年現在の販売状況を正確に理解できます。 (出典: てつおじさんのチーズケーキ 創業(Yahoo!ニュース))