ミルコ・デムーロ騎手は、ネオユニヴァースやドゥラメンテなどの名馬とともに、日本競馬の歴史に残る勝利を重ねてきたイタリア出身のトップジョッキーです。JRAの通年免許を取得してからも数々のG1を制してきましたが、近年は騎乗数や勝利数に変化が見られます。2026年10月現在、47歳となった同騎手は、どのような状況にあるのでしょうか。
競馬ラボ、東スポ競馬、netkeibaなどの公開成績データや、JRAの発表を踏まえ、2026年の騎乗成績・勝率・重賞実績、これまでの経歴、代表馬、今後の騎乗予定を整理します。弟のクリスチャン・デムーロ騎手との違いについても、最新の来日情報を交えて解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 現在の成績:2026年10月26日時点の公開集計では、JRAで236回騎乗し17勝、勝率は7.2%。
- 代表的な実績:ネオユニヴァース、ドゥラメンテ、ヴィクトワールピサなどでG1を制覇。国内外の大舞台で実績を残してきた。
- 今後の注目点:2026年11月1日の天皇賞(秋)ではタガノデュードに騎乗予定。クリスチャン騎手との混同にも注意したい。
【2026年最新】ミルコ・デムーロの現在と騎乗成績・勝率
2026年のミルコ・デムーロ騎手は、JRAで引き続き騎乗しています。ただし、かつて年間40勝以上を挙げていた時期と比べると、近年は騎乗数、勝利数ともに縮小しています。
競馬ラボや東スポ競馬などの公開データを照合すると、2026年10月26日時点のJRA成績は、236戦17勝、勝率7.2%、連対率13.6%、複勝率19.9%です。年間の成績はまだ確定していないため、これらは年途中の数値として見る必要があります。
近年の数字を比較すると、変化がより明確になります。
- 2023年:564回騎乗、44勝、勝率7.8%
- 2024年:496回騎乗、42勝、勝率8.5%
- 2025年:252回騎乗、14勝、勝率5.6%
- 2026年:236回騎乗、17勝、勝率7.2%(10月26日時点)
2026年は前年の勝率を上回り、勝利数も17勝に達しています。一方、騎乗数は年間252回だった2025年に近づいており、以前のように多くのレースで騎乗機会を得ている状況ではありません。
ここで注目したいのは、勝率だけで騎手の現在地を判断しないことです。勝率は1着になった割合ですが、騎乗馬の能力、レースでの人気、騎乗機会の数によっても変わります。騎乗数の減少と勝率の変化を分けて考えることで、成績の実態を把握しやすくなります。
なお、2026年の重賞成績は、同日時点の公開集計で12回騎乗、重賞勝利0回です。過去に数々のG1を制した実績と、現在の重賞成績は分けて評価する必要があります。
【プロフィール・経歴】イタリア出身の騎手はどう日本で成功したのか
ミルコ・デムーロ騎手は1979年1月11日生まれ、イタリアのローマ出身です。2026年10月現在の年齢は47歳。1994年にイタリアで騎手免許を取得し、若くして同国のトップジョッキーとして活躍しました。
1997年から2000年までイタリアのリーディングジョッキーを4年連続で獲得。1999年には短期免許で初来日し、日本の競馬ファンにも知られる存在となりました。2003年にはネオユニヴァースで皐月賞と日本ダービーを制覇し、日本のクラシック戦線で強烈な印象を残しています。
その後も短期免許でたびたび来日し、日本の競馬に適応。2015年にはJRAの騎手免許試験に合格し、同年3月からJRA所属騎手として活動するようになりました。短期滞在の外国人騎手から、日本の競馬に継続的に参戦する騎手へと立場を変えたことは、キャリアにおける大きな転換点です。
主なプロフィールと経歴をまとめると、次のとおりです。
| 項目・時期 | 内容 | 注目ポイント |
|---|---|---|
| 生年月日 | 1979年1月11日 | 2026年10月現在47歳 |
| 出身 | イタリア・ローマ | イタリア競馬界でキャリアを開始 |
| 1994年 | イタリアで騎手免許を取得 | 騎手としての出発点 |
| 1997~2000年 | イタリアのリーディングを4年連続で獲得 | 若くしてトップ騎手に成長 |
| 1999年 | 短期免許で初来日 | 日本競馬との本格的な接点が生まれる |
| 2003年 | ネオユニヴァースで皐月賞・日本ダービーを制覇 | 日本のクラシックで存在感を発揮 |
| 2015年3月 | JRA所属騎手としてデビュー | 日本を主戦場とする体制へ |
| 2026年 | JRAで現役騎手として騎乗 | 47歳で新たなG1挑戦を目指す |
ミルコ・デムーロ騎手の強みは、日本の競馬場やレース体系を長年にわたって経験してきたことです。外国人騎手として来日した当初から、日本の騎手免許を取得した後まで、継続して実績を積み上げてきました。
ただし、過去に大きなレースを勝っていることと、現在も同じ頻度で勝てることは別問題です。年齢だけで衰えを断定するのではなく、実際の騎乗数、勝率、騎乗馬の顔ぶれ、重賞での結果を合わせて見ることが大切です。
【G1勝利・代表馬】ミルコ・デムーロが競馬史に残した名勝負
ミルコ・デムーロ騎手を語るうえで欠かせないのが、クラシック競走をはじめとするG1での実績です。特に日本ダービーや皐月賞など、競走馬の能力だけでなく、仕掛けるタイミングや位置取りが勝敗を左右する舞台で結果を残してきました。
ネオユニヴァースは、2003年の皐月賞と日本ダービーを制した代表馬です。同一年に春のクラシック二冠を達成したことで、デムーロ騎手の名前は日本競馬の歴史に強く刻まれました。
ドゥラメンテも、同騎手の代表的なパートナーです。2015年に皐月賞と日本ダービーを制覇。大舞台での勝負強さを改めて印象づけました。
また、ヴィクトワールピサとのコンビでは2010年の有馬記念を制し、翌2011年にはドバイワールドカップを勝利しました。ドバイワールドカップは、日本調教馬にとって歴史的な初制覇であり、国内だけにとどまらない実績として知られています。
そのほかにも、エイシンフラッシュでの2012年天皇賞(秋)、ラヴズオンリーユーでの2019年オークス、ラッキーライラックでの2020年大阪杯など、芝・ダートを問わず多様なG1で勝利を挙げています。
代表的なG1勝利を整理すると、次のようになります。
- 2003年・皐月賞、日本ダービー:ネオユニヴァース
- 2010年・有馬記念:ヴィクトワールピサ
- 2012年・天皇賞(秋):エイシンフラッシュ
- 2015年・皐月賞、日本ダービー:ドゥラメンテ
- 2016年・桜花賞:ジュエラー
- 2017年・宝塚記念:サトノクラウン
- 2018年・大阪杯:スワーヴリチャード
- 2019年・オークス:ラヴズオンリーユー
- 2020年・大阪杯:ラッキーライラック
- 2021年・オークス:ユーバーレーベン
こうした実績を見ると、同騎手は特定の距離や競走だけでなく、クラシック、古馬の中距離戦、ダートG1など、さまざまなカテゴリーで結果を出してきたことが分かります。
一方、過去のG1勝利を理由に、現在の騎乗馬も同じように勝てると考えるのは早計です。競馬では、騎手の技術に加えて、馬自身の能力、調教過程、コース適性、展開が結果を左右します。過去の実績は騎手を評価する材料ですが、個別レースの予想では最新の条件を優先する必要があります。
【重賞成績を分析】勝率低下は何を意味するのか
ミルコ・デムーロ騎手の近年の成績で目立つのは、騎乗数の減少と重賞での勝利機会の変化です。2024年は496回の騎乗で42勝、勝率8.5%でしたが、2025年は252回の騎乗で14勝、勝率5.6%となりました。2026年は10月26日時点で236回の騎乗、17勝、勝率7.2%です。
2026年の勝率は前年より改善しているものの、重賞では12回騎乗して勝利がありません。一般競走で勝ち星を積み上げることと、重賞で勝ち切ることには違いがあるため、年間勝利数だけで復調の度合いを判断することはできません。
騎手の成績を分析する際には、少なくとも次の3点を分けて考える必要があります。
- 騎乗機会:年間の騎乗数が少なければ、勝利数を伸ばす機会も限られる。
- 騎乗馬の実力と人気:有力馬への騎乗が多いかどうかで、勝率や重賞成績は大きく変わる。
- レース条件:距離、競馬場、馬場状態、枠順、展開などが馬と騎手のパフォーマンスに影響する。
特に、勝率は騎手の能力だけを純粋に測る数字ではありません。騎乗依頼の構成や出走馬のレベルが変われば、同じ騎手でも数字は変動します。そのため、勝率の低下をそのまま技術的な衰えと結びつけることはできません。
重賞での成績を評価する場合も、出走数と勝利数の両方を見ることが重要です。2026年は重賞勝利がないという事実に加え、どの馬に騎乗し、どのような着順だったのかをレース単位で確認する必要があります。
馬券を検討する読者にとっては、過去のG1実績だけで買い目を決めるのではなく、直近の騎乗成績と対象馬の状態、相手関係を優先することが、判断の精度を高める方法です。
【今後の騎乗予定】2026年天皇賞(秋)でタガノデュードに騎乗
2026年秋の注目材料は、11月1日に東京競馬場で行われる天皇賞(秋)です。ミルコ・デムーロ騎手は、タガノデュードとのコンビで出走を予定しています。10月8日の日刊スポーツの報道では、管理する宮徹調教師が同騎手への騎乗依頼を明らかにしました。
タガノデュードは2026年2月の小倉大賞典を制した馬です。その後は大阪杯4着、天皇賞(春)6着、宝塚記念5着と、春の古馬G1路線で善戦しました。天皇賞(秋)では、これまでの重賞実績を持つ馬と、経験豊富な騎手の新コンビがどこまで結果を残せるかが見どころになります。
同騎手にとっては、2025年の安田記念以来となるG1騎乗です。2026年の重賞勝利がまだないなか、秋の大舞台でどのような騎乗を見せるかに注目が集まります。ただし、出走馬や騎手の情報は変更される場合があるため、レース直前にはJRAの公式出馬表で確認するのが確実です。
なお、同じ天皇賞(秋)では、弟のクリスチャン・デムーロ騎手がクロワデュノールに騎乗する予定です。名前が似ているため混同されやすいものの、今回は別々の馬に騎乗することになります。
【クリスチャン・デムーロとの違い】兄弟騎手を見分けるポイント
ミルコ・デムーロ騎手とクリスチャン・デムーロ騎手は兄弟です。競馬中継や出馬表では、ミルコが「M.デムーロ」、クリスチャンが「C.デムーロ」と表記されるため、イニシャルを確認するのが基本です。
クリスチャン・デムーロ騎手は1992年7月8日生まれのイタリア出身騎手で、2026年10月現在34歳です。兄のミルコは2015年にJRAの通年免許を取得して日本を主戦場としている一方、クリスチャンは海外を拠点とし、日本では短期免許による騎乗を重ねてきました。
JRAは2026年10月28日、クリスチャン騎手に10月31日から12月27日までの短期騎手免許を交付すると発表しました。天皇賞(秋)ではクロワデュノールに騎乗する予定で、同騎手のJRA通算成績は重賞17勝、G1・7勝を含む263勝と報じられています。
2人の違いを整理すると、次のようになります。
- ミルコ・デムーロ:1979年生まれ。2026年現在47歳。2015年からJRAの通年免許を持つ騎手。
- クリスチャン・デムーロ:1992年生まれ。2026年現在34歳。海外を拠点に活動し、日本では短期免許で騎乗する騎手。
- 2026年天皇賞(秋):ミルコはタガノデュード、クリスチャンはクロワデュノールに騎乗予定。
兄弟ともにG1で実績を持つため、名前だけで判断すると混同しやすい点には注意が必要です。レース予想や騎乗成績を調べる際には、MとCの表記だけでなく、騎乗馬と所属・免許の状況まで確認すると間違いを防げます。
【ミルコ・デムーロ】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ミルコ・デムーロ騎手は2026年現在、何歳ですか?
A1:1979年1月11日生まれで、2026年10月現在47歳です。イタリアで騎手としてのキャリアを始め、2015年からJRA所属騎手として活動しています。
Q2:2026年の勝率と騎乗成績はどのくらいですか?
A2:2026年10月26日時点の公開集計では、JRAで236回騎乗して17勝、勝率7.2%、連対率13.6%、複勝率19.9%です。年途中の成績であり、年間最終成績ではありません。
Q3:ミルコ・デムーロ騎手の代表馬は何ですか?
A3:ネオユニヴァース、ドゥラメンテ、ヴィクトワールピサ、エイシンフラッシュ、ラヴズオンリーユーなどが代表馬として挙げられます。皐月賞、日本ダービー、有馬記念、オークスなどのG1を制しています。
Q4:ミルコ・デムーロ騎手とクリスチャン・デムーロ騎手は同一人物ですか?
A4:別人で、兄弟です。ミルコは2015年からJRAの通年免許を持つ騎手、クリスチャンは海外を拠点とし、日本では短期免許で騎乗する騎手です。
Q5:ミルコ・デムーロ騎手の次の注目レースは何ですか?
A5:2026年11月1日の天皇賞(秋)で、タガノデュードに騎乗する予定です。出走や騎手の変更が生じる可能性もあるため、直前のJRA公式出馬表を確認してください。
まとめ:ミルコ・デムーロの今後は直近成績と大舞台への挑戦に注目
ミルコ・デムーロ騎手は、イタリアでトップジョッキーとして活躍した後、日本でも数々のG1を制してきた実力者です。ネオユニヴァースでのクラシック二冠、ドゥラメンテとの皐月賞・日本ダービー制覇、ヴィクトワールピサでの有馬記念とドバイワールドカップ制覇など、代表的な勝利は今も競馬ファンの記憶に残っています。
一方、2026年の成績は10月26日時点で17勝、勝率7.2%、重賞勝利は0回です。前年から勝率は改善しているものの、騎乗数や重賞での結果には引き続き注目する必要があります。過去の栄光だけで現在の実力を判断するのではなく、最新の成績と騎乗馬の状態を組み合わせて評価することが重要です。
今後の大きな注目点は、11月1日の天皇賞(秋)でタガノデュードとどのようなレースを見せるかです。長年にわたり日本競馬を知り尽くしてきた経験が、大舞台でどのように発揮されるのか。直近の騎乗成績、重賞での着順、そして騎乗予定馬のコンディションを追うことで、ミルコ・デムーロ騎手の現在地をより正確に捉えられます。 (出典: ミルコデムーロ(Yahoo!ニュース))