高槻市への引っ越しを検討するとき、気になるのが地域の治安です。「大阪の北摂エリアなら安心して暮らせるのか」「高槻駅や阪急高槻市駅の周辺は夜でも安全なのか」「一人暮らしや女性の夜道に注意すべき場所はあるのか」と疑問を持つ人も多いでしょう。
2026年10月時点で確認できる公的資料では、大阪府警察が2025年の刑法犯統計の確定値を公表しているほか、2026年1〜9月の暫定値も公開しています。高槻市の「統計書(令和7年版)」にも治安・災害に関する統計が収録されており、地域の安全性を判断するための資料がそろっています。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 2025年の犯罪状況:高槻市の刑法犯認知件数は1,773件で、窃盗犯が1,157件、自転車盗が496件を占める。
- 2026年の最新状況:1〜9月の刑法犯認知件数は1,186件、自転車盗は297件。いずれも10月5日集計の暫定値。
- 引っ越し前の判断基準:市全体の件数だけでなく、駅周辺の犯罪傾向、帰宅ルートの明るさ、物件の防犯設備まで確認することが大切。
【2026年最新】高槻市の治安は実際どうなのか?
高槻市の治安を判断するうえで、まず押さえたいのは、犯罪の総数だけで安全・危険を決めないことです。犯罪には、自転車盗や万引きなどの窃盗から、暴行、傷害、侵入窃盗など、性質の異なるものが含まれています。
大阪府警察の「令和7年中の犯罪統計(確定値)」によると、2025年の高槻市の刑法犯認知件数は1,773件でした。一方、2026年1〜9月の暫定値は1,186件です。2026年の数字は年間の確定値ではないため、2025年の通年データとそのまま比較して増減を断定することはできません。
2026年の暫定統計は2026年10月5日現在の集計値です。今後の更新や確定処理によって数値が変わる可能性があるため、最新情報を確認する際には集計期間と確定・暫定の区別が欠かせません。
高槻市が2026年4月1日に更新した「統計書(令和7年版)」には、第15章「治安及び災害」が設けられています。市の統計書で過年度の推移を確認し、大阪府警察の市区町村別統計で直近の犯罪状況を補うと、単年の数字だけでは見えない変化を把握しやすくなります。
現時点での実用的な見方は、高槻市全域を一律に「治安が悪い」と評価するのではなく、犯罪の種類と生活する場所を分けて考えることです。特に、自転車を日常的に使う人は、盗難対策を住まい選びの条件に加える必要があります。
【犯罪発生状況を数字で検証】高槻市と茨木市の治安比較
高槻市の犯罪発生状況をより具体的に理解するため、隣接する北摂エリアの茨木市と比較します。大阪府警察が公表した2025年の確定値と、2026年1〜9月の暫定値を並べると、犯罪件数の違いが見えてきます。
| 対象地域 | 2025年の刑法犯認知件数 | 2025年の自転車盗 | 2026年1〜9月の認知件数 | 2026年1〜9月の自転車盗 |
|---|---|---|---|---|
| 高槻市 | 1,773件 | 496件 | 1,186件 | 297件 |
| 茨木市 | 1,757件 | 538件 | 1,466件 | 425件 |
出典:大阪府警察「刑法犯罪種及び手口別発生市区町村別認知件数」。2025年は確定値、2026年は2026年10月5日現在の暫定値。
2025年の刑法犯認知件数は、高槻市が1,773件、茨木市が1,757件で、件数だけを見ると近い水準です。ただし、自転車盗は高槻市496件に対し、茨木市538件でした。2026年1〜9月も、高槻市の1,186件に対し、茨木市は1,466件となっています。
ここで注意したいのが、人口の違いです。2025年国勢調査による人口は高槻市が344,998人、茨木市が287,688人です。2025年の犯罪件数をこの人口で単純に割ると、人口10万人当たりの参考値は高槻市が約514件、茨木市が約611件となります。ただし、これは警察が公表した公式犯罪率ではなく、年間の犯罪件数を国勢調査人口で割った参考計算です。
この比較からわかるのは、犯罪の総数だけで「高槻市のほうが危険」「茨木市のほうが安全」と決めることはできないという点です。人口規模に加え、駅の利用者数、商業施設への来訪者、自転車の利用状況なども犯罪件数に影響します。
また、刑法犯認知件数は警察が犯罪の発生を認知した件数であり、住民が日常生活で遭遇する危険の大きさをそのまま示す指標ではありません。引っ越し先を比較する際には、全体の件数とあわせて、窃盗や侵入窃盗などの内訳を確認することが重要です。
【駅周辺・町名別】高槻駅、阪急高槻市駅、摂津富田駅の治安
高槻市の中でも、駅周辺は住宅街とは異なる視点で確認したいエリアです。通勤・通学で人が集まり、自転車の駐輪や買い物などで人の出入りが増えるため、地域全体の統計とは違った犯罪傾向が表れることがあります。
大阪府警察の犯罪オープンデータをもとに駅周辺の情報を加工した民間サイトでは、2025年1〜12月について、各駅から半径500メートル以内に位置する町丁目を基準に街頭犯罪の件数を集計しています。この方法による参考値は、次のとおりです。
- 阪急高槻市駅周辺:161件。そのうち自転車盗が145件。
- JR高槻駅周辺:100件。そのうち自転車盗が92件。
- 摂津富田駅周辺:56件。そのうち自転車盗が44件。
この集計で目立つのは、いずれの駅周辺でも自転車盗が多いことです。阪急高槻市駅周辺では集計対象となった街頭犯罪の約90%、JR高槻駅周辺では約92%、摂津富田駅周辺では約79%を自転車盗が占めています。
ただし、これらは駅構内や駅前の全犯罪を警察が直接集計した公式の駅別統計ではありません。町丁目の代表点が駅から半径500メートル以内にあるかどうかを基準に、該当する町丁目の犯罪情報を集計した加工値です。町丁目の一部だけが半径内に入る場合もあり、住居の位置によって実際の環境は異なります。
町名別に見ると、阪急高槻市駅周辺では城北町2丁目、高槻町、紺屋町が集計件数の多い町丁目として挙がっています。JR高槻駅周辺では高槻町、紺屋町、芥川町1丁目・2丁目などが確認できます。摂津富田駅周辺では大畑町、富田町1丁目、富田町3丁目などが目立ちます。
こうした町名は、直ちに「住んではいけない地域」を意味するものではありません。街頭犯罪の件数には、駐輪場や商業施設の利用者など、地域外から訪れる人の行動も影響します。町丁目単位の数字を確認したら、実際に検討しているマンションや住宅まで歩き、周辺の明るさや駐輪場の管理状態を確かめることが大切です。
【高槻市の治安が悪いと言われる理由】犯罪統計から見える実態
高槻市の治安について不安を感じる背景には、駅前のにぎわいと、日常生活で遭遇しやすい窃盗被害の存在があります。ただし、「治安が悪い」という印象が、重大犯罪の多さを意味するとは限りません。
2025年の高槻市では、刑法犯認知件数1,773件のうち窃盗犯が1,157件でした。全体の約65%に相当します。さらに、自転車盗496件は刑法犯全体の約28%を占めます。つまり、数字を読み解くうえでは、犯罪の総数だけでなく、財産を狙う犯罪、とりわけ自転車盗の比重に注目する必要があります。
駅周辺で自転車盗の件数が多くなる背景として考えられるのは、駐輪需要が集中し、短時間の駐輪や施錠が不十分な自転車が生まれやすいことです。駅を日常的に利用する人が多ければ、犯罪の発生件数も増える可能性があります。これは犯罪統計から考えられる構造的な要因であり、特定の駅周辺の住民が危険だという意味ではありません。
また、犯罪の認知件数には、実際に発生した犯罪のほか、被害の届出や警察による認知状況も関係します。件数が少ない場所だからといって犯罪リスクがゼロとは限らず、件数が多い場所だからといって、すべての住民が同じ危険にさらされているわけでもありません。
高槻市の住みやすさを評価するなら、犯罪統計と生活環境を切り離さずに見ることが重要です。駅までの距離、買い物の利便性、夜間の人通り、住宅の防犯設備、自転車を保管する場所などを組み合わせて判断すれば、漠然とした評判に左右されにくくなります。
【一人暮らし・女性の夜道】引っ越し前に確認したい安全対策
高槻市で一人暮らしを始める場合や、女性が夜道を歩く機会が多い場合には、市全体の犯罪件数よりも、日々使う道と住まいの防犯性能を具体的に確認しましょう。
1.帰宅ルートは昼と夜の両方で確認する
物件の内見は日中だけで終わらせず、可能であれば帰宅する時間帯にも周辺を歩いてみてください。街灯の間隔、見通し、歩道の幅、人通り、営業中の店舗、暗くなる路地の有無などを確認します。最短距離の道が暗い場合は、少し遠回りでも明るく、人通りのある道を選べるかが判断材料になります。
大阪府警察も、女性のための防犯対策として、暗い時間帯の一人歩きを避けること、スマートフォンを操作しながら歩かないこと、周囲を確認すること、防犯ブザーを携帯することなどを案内しています。これらは高槻市に限らず、夜道を歩く際に実践したい対策です。
2.マンションの防犯設備は現地で確かめる
オートロックの有無だけで安全性を判断するのは避けたいところです。エントランスの見通し、防犯カメラの設置位置、共用廊下の照明、玄関の施錠設備、窓やベランダからの侵入対策、宅配物の受け取り方法などを確認してください。オートロックがあっても、住民の出入りに便乗して第三者が入る可能性はあります。
一人暮らしでは、建物の設備に加え、玄関や窓を確実に施錠する、来訪者を確認してからドアを開ける、不審な状況では無理に対応しないといった日々の行動も重要です。
3.自転車を使うなら駐輪場を最優先で見る
高槻市では自転車盗が統計上の大きな割合を占めています。自転車通勤・通学を予定している場合は、駐輪場が屋内か屋外か、出入りが管理されているか、固定ラックに施錠できるか、夜間の照明があるかを確認しましょう。自転車には備え付けの鍵だけでなく、別の鍵を併用するなど、複数の対策を組み合わせるのが有効です。
4.防犯情報は公式の最新情報で確認する
高槻市の公式案内では、大阪府警察の「安まちアプリ」や「安まちメール」が紹介されています。安まちアプリには犯罪発生情報を確認できる防犯マップ機能があり、安まちメールではひったくりや子どもへの声かけなどの犯罪発生情報、防犯対策情報が配信されます。高槻警察署からのお知らせや交番だよりも、地域の状況を確認するための情報源です。
引っ越し先を比較するときは、大阪府警察の犯罪オープンデータで直近の情報を調べ、現地で確認した道路や住宅の状態と照らし合わせるとよいでしょう。緊急の危険がある場合は110番通報を利用してください。
【高槻治安】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:高槻市は治安が悪い地域なのでしょうか? A1:市全体を一律に治安が悪いと判断することはできません。2025年の刑法犯認知件数は1,773件で、窃盗犯が1,157件、自転車盗が496件でした。犯罪の種類と居住エリアを分けて確認することが大切です。
Q2:高槻駅と阪急高槻市駅では、どちらの治安に注意すべきですか? A2:2025年の町丁目単位の街頭犯罪データを加工した参考集計では、阪急高槻市駅周辺が161件、JR高槻駅周辺が100件でした。ただし、どちらも自転車盗の割合が高く、駅周辺の利用者数や集計方法も影響します。件数だけで危険度を断定せず、実際に住む場所の周辺環境を確認してください。
Q3:高槻市で女性が一人暮らしをする際、何を優先すべきですか? A3:夜間の帰宅ルートの明るさ、人通り、建物の出入口や窓の防犯設備を優先して確認しましょう。自転車を使う人は、駐輪場の管理状況と施錠方法も重要です。安まちアプリなどで地域の防犯情報を確認し、普段から周囲に注意を払うことも役立ちます。
【プロの結論】まとめ:高槻市で後悔しない住まい選びの判断基準
2026年時点で確認できる統計からは、高槻市の犯罪状況を「市全体の治安が悪い」という一言で片付けることはできません。2025年の刑法犯認知件数は1,773件で、窃盗犯と自転車盗の存在が目立ちます。2026年1〜9月の暫定値でも1,186件の刑法犯が認知されており、引き続き最新の情報を確認する必要があります。
引っ越し先を決める際に重視したいのは、地域の評判や犯罪件数の順位だけではありません。自分がどの道を通って帰宅するのか、自転車をどこに置くのか、住宅の出入口や窓をどのように守れるのか。こうした日常生活に直結する条件を確認することで、実際の暮らしに合った判断ができます。
高槻市と茨木市の比較でも、犯罪件数だけでは安全性を決められないことがわかります。駅周辺の利便性や生活環境を評価しつつ、警察の犯罪統計と現地の状況を照らし合わせることが大切です。
住まい選びで失敗しないための基準は、「犯罪件数」「犯罪の種類」「夜間の生活動線」「住宅と駐輪場の防犯対策」の4点です。 高槻市の統計書、大阪府警察の犯罪統計、安まちアプリなどを活用し、数字と現地の環境の両方から、自分に合った安全な住環境を見極めましょう。 (出典: 高槻 治安(Yahoo!ニュース))