郵便局からお金を送るとき、振込手数料はいくらかかるのでしょうか。2026年10月現在、ゆうちょ銀行の送金料金は、送金先がゆうちょ口座なのか他の金融機関なのか、払込取扱票を使うのか、窓口・ATM・アプリのどれを利用するのかによって異なります。さらに、赤い払込取扱票と青い払込取扱票では、原則として手数料を負担する人も変わります。
ゆうちょ銀行が公表する「送金料金」や各種サービスの案内をもとに、窓口とATMの料金比較、他行宛振込の最安ルート、現金で10万円を超えて払い込む場合の注意点まで整理しました。古い料金情報との違いや、コンビニ払いとの比較も押さえ、支払い前に迷わないための判断基準を解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:他行宛の振込は、窓口660円・880円、ATM220円・440円、ゆうちょダイレクトや通帳アプリは165円が基本です。
- 要点2:通常払込みは5万円未満なら窓口203円、ATM・アプリ152円。赤色・青色の払込取扱票は、主に手数料の負担者が異なります。
- 要点3:10万円を超える現金払込みはATMでは取り扱えず、窓口で取引時確認が必要です。現金払込みへの一律110円の加算料金は2024年1月22日に廃止されています。
【まず確認】郵便局からの「振込」と「払込み」は別の手続き
郵便局からお金を送る場合、最初に区別したいのが「振込」「振替」「払込み」の3種類です。日常会話ではどれも振込と呼ばれますが、ゆうちょ銀行では送金先や手続きによって料金体系が分かれています。
他の銀行の口座へ送る場合は「他の金融機関口座への振込」です。相手が銀行や信用金庫などの口座を指定しているなら、この料金区分を確認します。
ゆうちょ口座から別のゆうちょ口座へ送る場合は「電信振替」が基本です。一方、商品代金や会費などを払込取扱票で支払う場合は「通常払込み」が代表的な方法です。通常払込みでは、受取人が振替口座を開設している必要があります。
ゆうちょ銀行の公式案内では、総合口座は記号・番号の記号が「1」から始まる口座、振替口座は記号が「0」から始まる口座と説明されています。つまり、払込取扱票に記載された「記号0」の口座へ送る手続きと、自分の総合口座から他行へ振り込む手続きは、同じ料金表で比較できません。
手数料を調べるときは、まず払込取扱票の有無と送金先を確認しましょう。ここを間違えると、正しい料金区分にたどり着けません。
【2026年最新】郵便局の窓口・ATM・アプリの手数料比較
以下は、ゆうちょ銀行の公式「送金料金」に掲載されている1件あたりの基本料金です。金額は消費税込みで、通常の個人利用を想定しています。窓口・ATMの比較では、送金額が5万円未満か、5万円以上かによって料金が変わる手続きがあります。
| 手続き・送金先 | 送金額 | 窓口 | ATM・窓口タブレット | アプリ・ネット |
|---|---|---|---|---|
| 通常払込み(払込取扱票) | 5万円未満 | 203円 | 152円 | 通帳アプリ152円 |
| 通常払込み(払込取扱票) | 5万円以上 | 417円 | 366円 | 通帳アプリ366円 |
| 他の金融機関への振込 | 5万円未満 | 660円 | 220円 | 165円 |
| 他の金融機関への振込 | 5万円以上 | 880円 | 440円 | 165円 |
| ゆうちょ口座間の電信振替 | 金額による区分なし | 146円 | 100円 | 月5回まで無料、6回目以降100円 |
| 電信払込み | 5万円未満 | 550円 | 通常払込みとは別の手続き | 通常払込みとは別の手続き |
| 電信払込み | 5万円以上 | 770円 | 通常払込みとは別の手続き | 通常払込みとは別の手続き |
| コンビニ収納 | 払込票・収納先による | 対象外 | 対象外 | 一律料金なし |
出典:ゆうちょ銀行「送金料金」「通常払込み」「お金を送るには(ゆうちょ銀行口座から他の金融機関口座への振込)」。2026年10月28日確認。通常払込みの「振替MTサービス」利用時は、表の料金と異なる特別料金が適用される場合があります。
表から分かるとおり、他行宛振込は、ゆうちょダイレクトやゆうちょ通帳アプリを使うと165円で、窓口より大幅に安くなります。ATMも窓口より安価ですが、送金額が5万円以上になると440円です。
一方、払込取扱票による通常払込みは、5万円未満ならATM・通帳アプリが152円、窓口が203円です。差額は51円ですが、5万円以上では窓口417円、ATM・アプリ366円となり、差額は同じ51円です。
ただし、ATMやアプリでは、すべての払込みを取り扱えるわけではありません。送金先、払込票の種類、本人確認の状況などによって利用できる方法が変わります。料金だけでなく、手続きの可否も確認してください。
【赤い払込取扱票・青い払込取扱票】手数料の違いは誰が払うか
郵便局の払込取扱票でよくある疑問が、赤色と青色の用紙の違いです。一般的な通常払込みでは、色によって主に手数料の負担者が異なります。
青色の払込取扱票は、原則として払込人が手数料を負担する用紙です。商品代金などを支払う際、支払額に加えて所定の払込手数料を用意する必要があります。
赤色の払込取扱票は、原則として受取人側が手数料を負担する用紙です。ゆうちょ銀行の用紙請求書でも、青色は「料金払込人負担」、赤色は「料金加入者負担」と区別されています。
この違いを知っておくと、払込票を見た段階で、自分が追加の手数料を支払う必要があるか判断しやすくなります。ただし、赤色の用紙には通常払込み用のものだけでなく、受入先口座の加入者が負担する電信払込み用のものもあります。色だけで判断せず、用紙に印刷された負担区分を確認することが大切です。
また、赤色の用紙なら、どの支払方法でもあらゆる費用が無料になるという意味ではありません。収納先の契約や用紙の種類によって取り扱いが異なるため、払込票に記載された案内を優先してください。
【他行宛振込】ゆうちょ銀行から別の銀行へ送るならどの方法がお得?
ゆうちょ銀行から他の金融機関へ振り込む場合、基本的には窓口よりATM、ATMよりもゆうちょダイレクトやゆうちょ通帳アプリのほうが手数料を抑えやすい仕組みです。
例えば、3万円を他行へ振り込む場合、窓口では660円、ATMでは220円、ゆうちょダイレクトや通帳アプリでは165円です。5万円以上の場合は窓口880円、ATM440円に対して、オンラインの基本料金は165円です。
ただし、他行宛振込には、ゆうちょ銀行の総合口座など、振込に対応した口座が必要です。現金を持って郵便局へ行き、そのまま現金で他行宛振込をすることはできません。窓口を利用する場合も、所定の振込依頼書や通帳・キャッシュカードなどが必要になります。
ゆうちょ銀行は、全国銀行データ通信システム(全銀システム)に接続している他の金融機関との振込に対応しています。送金先の銀行名、支店名、預金種目、口座番号、受取人名などを正確に指定することが必要です。入力間違いは、送金の遅延や訂正手続きにつながる可能性があります。
なお、ゆうちょ口座同士の送金は他行宛振込とは別の料金体系です。ゆうちょダイレクトとゆうちょ通帳アプリでは、両サービスを合算して月5回まで電信振替が無料で、6回目以降は1回100円です。ゆうちょ口座間の送金が目的なら、他行宛振込の165円という料金を当てはめないようにしましょう。
最も手数料を抑えやすい方法は、送金先がどこかを確認し、その手続きに対応するオンラインサービスを利用することです。ただし、ゆうちょBizダイレクトには契約料金や月額料金が発生するため、法人利用では送金1件あたりの料金だけで判断しないでください。
【現金で10万円超】ATMでは払込みできない?取引時確認の注意点
郵便局で10万円を超える現金を払い込む場合は、手数料だけでなく、取引時確認のルールにも注意が必要です。ゆうちょ銀行の公式案内では、ATMおよび通帳アプリでは、国などへの払込みを除き、10万円を超える現金による通常払込みを取り扱っていません。
そのため、10万円を超える現金で払込取扱票の支払いをする場合は、窓口で手続きを行い、必要な取引時確認を受ける必要があります。本人確認書類などの提示を求められるため、来店前に必要書類を確認しておくと安心です。
この制限は、現金による払込みだけに限った話ではありません。取引時確認が済んでいない総合口座の通常貯金・通常貯蓄貯金から、10万円を超える払戻金を払込金に充てる場合も、ATMや通帳アプリでは取り扱いできません。
つまり、現金で支払うのか、本人確認済みの口座から支払うのかによって、利用できる手続きが変わります。口座を使えば必ずATMで支払えるというわけではなく、口座の取引時確認状況も重要です。
ゆうちょ銀行の「取引時確認等に関するお願い」では、犯罪による収益の移転防止に関する法律に基づき、本人特定事項や取引目的などを確認すると説明されています。窓口で10万円を超える送金などを行う際は、本人確認書類の提示を求められる場合があります。
なお、「10万円を超える」という表現は、金額が10万円を上回る場合を指します。ただし、金額が10万円以下なら必ず本人確認が不要という意味ではありません。取引内容などにより確認が必要になることもあるため、まとまった金額を送る場合は事前に確認しましょう。
【コンビニ払いとの比較】手数料を確認するときのチェックポイント
郵便局とコンビニのどちらで支払うのがお得かは、払込票の種類によって変わります。コンビニで利用できる収納用バーコードが付いている場合でも、収納先や収納代行会社の契約によって取り扱いが異なるため、すべての払込票に共通するコンビニ手数料はありません。
ゆうちょ銀行の通常払込み料金は、5万円未満なら窓口203円、ATM・通帳アプリ152円です。一方、コンビニ収納では、支払先の案内に記載された収納手数料や支払条件を確認する必要があります。コンビニなら必ず安い、あるいは必ず高いと一律には判断できません。
また、ゆうちょ銀行の通常払込みについて、現金で支払うと一律110円が加算されるという情報を見かけることがあります。この加算料金は2022年1月17日に導入されましたが、ゆうちょ銀行は2024年1月22日から廃止しています。2026年の料金を調べる際に、廃止前の情報を参照しないよう注意してください。
ただし、窓口に持ち込む硬貨が50枚を超える場合には、別途、硬貨取扱料金がかかることがあります。払込みそのものの料金と、硬貨の取り扱いに関する料金は別のものです。
支払い前には、次の順番で確認すると間違いを減らせます。
- 1. 送金先:ゆうちょ口座、他行口座、払込取扱票のどれに該当するかを確認する。
- 2. 料金の負担者:赤色・青色の用紙や記載内容を見て、払込人負担か受取人負担かを確認する。
- 3. 支払方法:窓口、ATM、通帳アプリ、ゆうちょダイレクトのうち、対象の手続きに対応する方法を選ぶ。
- 4. 送金額:5万円以上か、10万円を超えるかなど、料金区分や本人確認の条件を確認する。
- 5. 最新の料金:ゆうちょ銀行の公式「送金料金一覧」で、利用するサービスの料金と注意事項を確認する。
とくに、払込票にPay-easy(ペイジー)のマークがある場合は、通常払込みとは料金体系が異なります。一般・公共料金の払込みでは、窓口112円・336円、ATM61円・285円などの別料金が設定されています。公金などはさらに区分が異なるため、マークや帳票の案内を見て判断してください。
【郵便局からの振込手数料】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:郵便局から他の銀行へ振り込む手数料はいくらですか?
A1:ゆうちょ銀行口座から他行へ振り込む場合、5万円未満は窓口660円、ATM220円、ゆうちょダイレクト・通帳アプリ165円です。5万円以上は窓口880円、ATM440円で、オンラインの基本料金は165円です。現金での他行宛振込は取り扱っていません。
Q2:赤い払込取扱票なら手数料は無料ですか?
A2:一般的な赤色の払込取扱票は、受取人側が払込手数料を負担する形式です。その場合、払込人が通常の払込手数料を負担しない仕組みですが、用紙の種類や記載内容によって取り扱いが異なる場合があります。負担区分を確認してください。
Q3:10万円ちょうどの現金払込みも窓口でなければできませんか?
A3:ゆうちょ銀行の案内にある「10万円を超える現金による払込み」の制限は、10万円を上回る金額が対象です。ただし、ATMの利用条件や本人確認の要否は取引内容によって異なります。10万円ちょうどの場合も、利用する払込方法の条件を事前に確認すると確実です。
まとめ:2026年は送金先と負担者を確認して手数料を節約
2026年の郵便局からの振込手数料は、送金先と手続きの種類を正しく区別することが、余計な出費を防ぐ第一歩です。他行宛振込なら、ゆうちょダイレクトや通帳アプリの165円が基本的に有利です。ゆうちょ口座間の送金なら電信振替、払込取扱票での支払いなら通常払込みの料金を確認しましょう。
赤色と青色の払込取扱票では、主に手数料を誰が負担するかが異なります。また、10万円を超える現金払込みには窓口での手続きと取引時確認が必要です。コンビニ収納は一律の料金ではないため、払込票に記載された条件も見逃せません。
料金はサービスの変更によって見直されることがあります。送金前に、ゆうちょ銀行の最新の送金料金一覧で対象サービスの料金を確認し、利用できる方法の中から手数料と手間のバランスがよいものを選ぶことが、失敗しないための判断基準です。 (出典: 郵便局からの振込手数料(Yahoo!ニュース))