「北海道稲川会組織図」と検索すると、稲川会の幹部構成や北海道内の傘下組織、現在の勢力などが気になる人も多いはずです。2026年の北海道の暴力団情勢を把握するうえで、まず押さえたいのが北海道警察の公表資料です。
北海道警察が公表している令和7年末の統計によると、道内の暴力団構成員等は約620人です。また、北海道内には独自に指定された暴力団はありませんが、他の都府県で指定されている8団体の傘下組織が存在するとされています。稲川会もその一つです。こうした公的資料から分かるのは、道内における組織の存在と全体的な勢力であり、稲川会だけの詳細な組織図や幹部名簿ではありません。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:2026年時点で参照できる最新の北海道警察の年末統計は、令和7年末の暴力団構成員等約620人。
- 要点2:稲川会は全国の指定暴力団25団体の一つで、北海道内にも傘下組織が存在すると公表されている。
- 要点3:北海道内の稲川会に限定した最新の完全な組織図や幹部名簿は、北海道警察の公開資料からは特定できない。
【結論】北海道稲川会組織図の現在はどこまで判明している?
北海道稲川会組織図の現在を調べる際、最初に区別すべきなのは、警察が公表する暴力団情勢と、個別団体の内部構成を示す組織図です。この二つは同じ情報ではありません。
北海道警察の「暴力団の情勢」では、道内において、他の都府県で指定されている暴力団の傘下組織が活動していることが明記されています。その対象には稲川会が含まれます。一方、同資料には、北海道内の稲川会の幹部を役職順に並べた最新の組織図や、各下部組織の責任者を網羅した一覧は掲載されていません。
したがって、公的資料から確認できるのは、稲川会が全国的な指定暴力団であり、北海道内にも傘下組織があるという点です。特定の人物が現在も北海道内の組織を率いているのか、どの組織がどの地域を担当しているのかといった個別の情報については、公開資料だけで断定できません。
検索結果に表示される組織図や幹部一覧についても、掲載年月日、情報の出典、現職を裏付ける公的記録があるかを確認する必要があります。過去の人事情報が現在の組織構成として紹介されている場合、実態との食い違いが生じる可能性があるためです。
【2026年最新】令和7年末の北海道暴力団情勢と構成員数
2026年10月時点で、北海道の暴力団情勢を数字で確認する際の基準となるのが、北海道警察が掲載している令和7年末、すなわち2025年末現在の統計です。2026年末の確定値とは区別して読む必要があります。
同資料によると、北海道内の暴力団構成員等は約620人で、内訳は構成員約330人、準構成員等約290人です。全国では構成員等が約1万7,600人に上り、主要6団体の構成員等は約1万2,500人とされています。
数字を読むうえで注意したいのは、「暴力団構成員」と「準構成員等」が異なる区分であることです。準構成員等には、暴力団の構成員ではなくても、暴力団と関係を持ち、その威力を背景に不法行為を行うおそれがある者や、組織の維持・運営に協力する者などが含まれます。単純に組員数だけを見ても、暴力団を取り巻く関係者全体の状況は把握できません。
| 確認項目 | 2025年末の公表値・状況 | 読み取れること |
|---|---|---|
| 北海道の構成員等 | 約620人 | 道内の暴力団勢力全体の規模 |
| 北海道の構成員 | 約330人 | 暴力団員として把握された人数 |
| 北海道の準構成員等 | 約290人 | 構成員以外で暴力団と関係する人員 |
| 道内の主要6団体の構成員等 | 約590人、全体の95.1% | 主要団体への勢力集中 |
| 全国の構成員等 | 約1万7,600人 | 全国の暴力団勢力の概数 |
| 道内の指定状況 | 道内に指定暴力団はなし。道外で指定された8団体の傘下組織あり | 団体の指定と、道内での活動は別の問題 |
出典:北海道警察「暴力団の情勢」。人数はいずれも概数で、稲川会単独の北海道内の構成員数を示すものではありません。
とりわけ注目したいのは、道内の構成員等約620人のうち、主要6団体に属する人員が約590人を占めている点です。これは北海道内の暴力団勢力が少数の主要団体に集中していることを示します。ただし、この590人を稲川会の構成員数と解釈するのは誤りです。複数団体を合算した数字であり、稲川会だけの人数は、この統計から切り分けられません。
【指定状況】稲川会は指定暴力団、北海道内には指定団体がない理由
稲川会は、暴力団対策法に基づいて公安委員会から指定を受けている指定暴力団です。北海道警察の公表資料では、全国の指定暴力団として稲川会が掲載されており、主たる事務所の所在地は東京都港区とされています。全国的な組織の指定状況と、北海道内にある組織の状況は、分けて理解する必要があります。
ここで混同されやすいのが、「北海道内に指定暴力団がない」という説明です。これは、北海道内に暴力団が存在しないという意味ではありません。北海道警察は、道内に独自の指定暴力団はない一方、他の都府県で指定されている8団体の傘下組織があると公表しています。その8団体には稲川会のほか、六代目山口組、神戸山口組、絆會、池田組、住吉会、関東関根組、八代目会津小鉄が含まれます。
つまり、指定暴力団かどうかは団体の法的な指定に関する問題であり、北海道内に傘下組織が存在するかどうかは別の問題です。この区別を理解すると、「道内に指定団体がないのに、なぜ稲川会の傘下組織があるのか」という疑問も整理できます。
また、指定状況は公表資料の基準日とともに確認することが欠かせません。北海道警察のページでは全国の指定暴力団一覧について基準日が示されており、一覧の掲載時点と、2026年の個別事件や人事情報を同一視することはできません。
【組織の仕組み】稲川会の傘下組織と組織図の読み方
稲川会の組織構造を理解するには、全国組織と地域の傘下組織を区別することが出発点になります。一般に暴力団は、上位の団体とその傘下組織、さらに下位の組織という階層的な関係を持ちます。ただし、これは組織構造を理解するための一般的な説明であり、現在の北海道内における具体的な役職や人員配置を示すものではありません。
組織図に会長、執行部、幹部、傘下団体などの肩書が掲載されていたとしても、それぞれの肩書がいつの時点のものなのかを確認しなければ、現状を正しく読み取れません。過去の組織図に記載された人物が、現在も同じ役職に就いているとは限らないためです。
北海道警察の公開資料は、道内に複数の指定暴力団の傘下組織があることを示していますが、稲川会の北海道内に限定した全組織の名称や役職、幹部名を網羅してはいません。したがって、公開情報だけで北海道の稲川会組織図を完全に再現することはできません。個人名や特定地域の組織を結び付けた非公式の一覧についても、公的な裏付けがなければ現在の事実として扱うことはできません。
組織図を調べる読者が確認すべき基準は、情報の掲載時点、情報源の信頼性、公式資料との整合性の3点です。とくに「最新」「現役」「現在の幹部」といった表現が使われている場合は、更新日と根拠が明確かどうかが判断材料になります。
【活動経緯と歴代会長】全国組織の変遷と北海道の関係
稲川会の歴史をたどると、北海道内の現状を理解するうえでも、全国組織としての成り立ちと、地域における傘下組織の存在を分けて考える必要があります。
警察庁の警察白書では、稲川会の起源について、1949年ごろに稲川角二が静岡県熱海市を本拠として結成した稲川組にさかのぼると説明されています。その後、名称を変えながら活動し、1972年に稲川会へ改称しました。1992年に暴力団対策法が施行されて以降は、同法に基づく指定暴力団として位置付けられています。
歴代会長については、一般に稲川聖城、石井隆匡、稲川裕紘、角田吉男、清田次郎らの歴代体制が知られています。現在の代表者については、警察庁の指定暴力団一覧表に内堀和雄氏の名前が掲載されています。歴代の役職や就任時期を確認する際には、会長と総裁などの肩書の違いにも注意が必要です。
警察庁の2025年末の統計を基にした公表資料では、稲川会の全国の構成員数は約1,600人とされています。ただし、これは全国の数字であり、北海道内の構成員数や傘下組織ごとの規模を示すものではありません。北海道の約620人という数値とも集計範囲が異なるため、両者を直接比較して道内の稲川会の勢力を推計することはできません。
北海道との関係を把握する際には、北海道警察が各年の資料で公表する傘下組織の状況が重要です。令和6年末を扱った北海道警察の広報資料では、道内で活動する傘下組織について、他都府県で指定された7団体が挙げられていました。一方、令和7年末の情勢を掲載する現行ページでは8団体となっています。
この公表上の変化だけで、北海道内の暴力団勢力が拡大した、あるいは稲川会の傘下組織が新設されたと判断することはできません。団体の指定状況や集計の基準、警察が公表する情報の更新を含め、複数の要素を区別して読む必要があります。稲川会の北海道内での活動経緯についても、全国組織の歴史だけで個別の地域事情を説明することはできず、道警の公表資料や個々の事件に関する公式発表を基に確認することが重要です。
【排除対策】北海道暴力団排除条例と北海道暴力追放センター
北海道内の暴力団情勢を知るうえで、組織の規模や階層だけでなく、行政や地域社会がどのような対策を取っているかも重要です。その中心となる制度の一つが「北海道暴力団の排除の推進に関する条例」です。
北海道警察が公表する条例の概要では、暴力団を恐れないこと、暴力団に資金を提供しないこと、暴力団を利用しないことが基本理念として示されています。事業者には、暴力団の威力を利用する行為や利益供与を防ぐための対応が求められ、契約時の暴力団排除条項なども対策の一環です。
同条例では、暴力団事務所に使用される不動産の譲渡に関する規制や、学校などの保護対象施設から200メートル以内での事務所の開設・運営禁止なども定められています。これらは、暴力団の活動が地域住民の生活や事業活動に及ぼす影響を抑えるための措置です。
暴力団に関する不当要求や取引上のトラブルで困った場合には、警察への相談に加えて、公益財団法人北海道暴力追放センターも相談先になります。同センターは、暴力団や反社会的勢力に関する法律相談などを案内しており、無料相談や秘密厳守の取り組みについても広報しています。
不当な要求を受けた場合、自分だけで交渉して解決しようとする必要はありません。脅迫や差し迫った危険がある場合は110番、緊急性がない場合は警察の相談窓口や北海道暴力追放センターなど、状況に応じた公的な窓口を利用することが大切です。
【北海道稲川会組織図】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年現在の北海道稲川会の組織図は公開されていますか?
北海道警察の公開資料では、稲川会の傘下組織が道内に存在することは確認できます。ただし、北海道内の全組織、幹部名、役職を網羅した最新の組織図は掲載されていません。
Q2:北海道の稲川会の構成員は何人ですか?
北海道警察が公表する令和7年末の統計では、道内の暴力団構成員等は約620人です。これは複数の暴力団を合算した数字で、稲川会単独の人数ではありません。
Q3:北海道内に指定暴力団は存在しますか?
北海道警察の公表資料では、道内に指定暴力団はありません。一方、他の都府県で指定されている8団体の傘下組織が道内に存在するとされています。道内に指定暴力団がないことと、傘下組織が活動していないことは同じ意味ではありません。
Q4:稲川会の現在の代表者は誰ですか?
警察庁の指定暴力団一覧表では、稲川会の代表者として内堀和雄氏が記載されています。ただし、全国組織の代表者に関する情報から、北海道内の個別組織の幹部や役職まで特定することはできません。
Q5:北海道の暴力団情勢を確認するには、どの資料が適していますか?
人数や指定状況については北海道警察の「暴力団の情勢」、制度については「北海道暴力団の排除の推進に関する条例」の概要が基本資料になります。個別の事件や活動については、警察の発表や信頼できる報道を確認し、資料の公表日と対象期間を照合してください。
まとめ:北海道稲川会の実態を判断するための基準
2026年時点で北海道稲川会組織図の実態を調べる際、最も重要なのは、道内の暴力団情勢全体と稲川会単独の情報を混同しないことです。北海道警察が公表する令和7年末の統計では、道内の暴力団構成員等は約620人で、主要6団体がその約95.1%を占めています。また、稲川会は指定暴力団の一つであり、北海道内にも傘下組織が存在するとされています。
一方、道内の稲川会に限定した完全な組織図や幹部名簿、組織ごとの構成員数は、公開されている警察統計からは分かりません。全国組織の歴代会長や代表者の情報を、北海道内の個別組織の人事にそのまま当てはめることもできません。
情報を見極める際は、北海道警察、警察庁、北海道の公式資料を基準に、対象期間、集計範囲、指定状況を確認することが大切です。2026年の最新動向を把握する場合も、2025年末の統計と2026年中に発生した個別事件の情報を分けて読む必要があります。数字が示す全体像と、公表資料では分からない個別組織の情報を区別することが、北海道の暴力団情勢を正確に理解するための出発点です。 (出典: 北海道 稲川会 組織図(Yahoo!ニュース))