2026年現在、大塚久美子氏は大塚家具の元社長という肩書きにとどまらず、経営コンサルティング、企業の社外取締役、大学での教育活動、事業承継に関する執筆・対談など、複数の分野で活動しています。2025年11月には初の著書『後継者不足時代の事業承継 当事者の視点で考える』を刊行し、2026年8月には経営者の福田淳氏との対談が集英社新書プラスに掲載されました。
2014~2015年に世間の注目を集めた父・大塚勝久氏との経営権争い、2020年12月の社長退任を経て、現在の仕事はどのように変化したのでしょうか。クオリア・コンサルティングの経営支援、社外取締役としての役割、明治大学での教育活動、RKBラジオ「家具ナイト」の位置づけ、そして大塚家具ブランドの現在まで、公開資料と報道をもとに整理します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 現在の仕事:クオリア・コンサルティングの代表を務め、企業経営への助言や社外取締役としての活動を続けている。
- 2026年の注目動向:著書『後継者不足時代の事業承継』と、福田淳氏との対談を通じて、事業承継や企業統治について発信している。
- 大塚家具の現在:2022年5月にヤマダデンキへ吸収合併されたが、「大塚家具(IDC OTSUKA)」ブランドは継続している。
【2026年最新】大塚久美子の現在は?退任後の仕事を整理
大塚久美子氏の現在を理解するうえで重要なのは、2020年の大塚家具社長退任を、経営者としてのキャリアの終わりと捉えないことです。退任後は、自ら設立したコンサルティング会社を活動の基盤とし、企業経営への助言、社外役員、大学での教育、事業承継に関する情報発信へと活動の幅を広げています。
集英社の公式書誌情報や企業の役員資料、明治大学の公開資料を確認すると、現在の活動は大きく次のように整理できます。
- 経営コンサルティング:株式会社クオリア・コンサルティングの代表取締役として、経営、ガバナンス、新規事業、M&Aなどに関する助言を行う。
- 関連会社の経営:株式会社クオリア・リビング・ソリューションズの代表取締役を務める。
- 社外取締役:株式会社バッファローの社外取締役(監査等委員)を務め、飛島ホールディングスの社外取締役にも就任している。
- 教育活動:明治大学グローバル・ビジネス研究科で、経営に関する知識や実務経験を教育に生かしている。
- 執筆・対談:事業承継、ファミリービジネス、企業統治などをテーマに発信している。
とりわけ注目したいのは、社長として一つの企業を率いる立場から、複数の企業や経営者を支援する立場へと軸足を移した点です。事業会社の経営責任を直接負う仕事と、社外から経営を分析し、助言や監督を行う仕事では、求められる役割が異なります。
2026年8月26日・27日に公開された福田淳氏との対談でも、大塚氏は大塚家具での経験を振り返りながら、会社の価値、経営権、後継者問題について議論しています。過去の騒動を振り返るだけでなく、その経験を経営や事業承継の課題に結びつけていることが、現在の活動を特徴づけています。
【現在の肩書き】クオリア・コンサルティング、社外取締役、明治大学での活動
クオリア・コンサルティングで経営支援
大塚氏は2005年に株式会社クオリア・コンサルティングを設立し、代表に就任しました。その後、大塚家具の社長を務めるために同社を離れましたが、2020年12月の退任後、代表としての活動に復帰しています。
明治大学の講義案内や集英社の著者プロフィールでは、経営、組織、ガバナンス、新規事業、M&Aなどへの助言が活動内容として紹介されています。大塚家具で経営企画、営業管理、人事、経理、商品開発などに携わった経験に加え、金融機関での勤務経験も、現在の仕事につながる経歴です。
企業経営では、売上高や利益を改善するだけでなく、取締役会の機能、意思決定の仕組み、事業を引き継ぐ人材の選定など、組織全体の設計が問われます。大塚氏の現在の仕事は、こうした経営課題を扱うコンサルティングと位置づけられます。
バッファローなどの社外取締役としての仕事
株式会社バッファローの2026年6月25日付の役員資料では、大塚氏は社外取締役であり、監査等委員を務めています。飛島ホールディングスについても、2025年6月に社外取締役に就任した経歴が公開されています。
社外取締役の役割は、社長として日々の業務を指揮することではありません。経営判断を独立した立場から検討し、取締役会の監督機能を高め、企業価値の向上や適切なガバナンスに貢献することが中心です。監査等委員の場合は、取締役の職務執行を監査する役割も担います。
大塚家具の社長として経営判断の当事者だった人物が、現在は企業を外部から監督する側にも立っている。この変化は、2020年以降のキャリアを考えるうえで見逃せないポイントです。
明治大学の特別招聘教授として教育にも携わる
大塚氏は、明治大学グローバル・ビジネス研究科で教育活動を行っています。明治大学の2026年度ガイドブックでは「特別招聘教授」として掲載されています。一方、2026年8月の集英社新書プラスの対談プロフィールでは「兼任講師」と表記されており、掲載資料によって肩書きに違いがあります。
同大学の公開講義案内では、経営や組織、ガバナンスなどの実務経験を生かした特別講義も紹介されてきました。経営の理論だけでなく、創業家の事業承継や経営権をめぐる対立を実際に経験した人物として、実務に根ざした視点を教育に持ち込める点が特徴です。
さらに、2024年3月には一般社団法人Sakura HeritageCraft Initiativeの代表理事に就任した経歴も公開されています。現在の大塚氏は、コンサルティング、企業統治、教育、事業承継という複数の領域に活動の場を持っています。
【経歴年表】大塚家具の社長退任から2026年までを比較
大塚久美子氏のキャリアを時系列で見ると、金融機関での勤務、大塚家具での経営経験、コンサルティングへの復帰という流れが明確になります。以下は、集英社の公式書誌情報、企業の役員資料、当時の報道などから整理した主な経歴です。
| 時期 | 主な出来事・役職 | 注目ポイント |
|---|---|---|
| 1991年 | 一橋大学経済学部卒業、富士銀行に入行 | 金融・経済分野を基礎とするキャリアをスタート |
| 1994年 | 大塚家具に入社 | 経営企画、営業管理、人事、経理、商品開発などを経験 |
| 2004~2005年 | 大塚家具を退職し、クオリア・コンサルティングを設立 | 経営支援を専門とする独立したキャリアを形成 |
| 2009年3月 | 大塚家具の社長に就任 | 創業家企業の経営再建と事業モデルの見直しに取り組む |
| 2014年7月 | 社長職を離れる | 父・勝久氏との経営方針の対立が表面化 |
| 2015年1~3月 | 社長に復帰し、株主総会で経営権争いに勝利 | 会員制販売の見直しなど、事業モデルの転換を進める |
| 2020年12月 | 大塚家具の代表取締役社長を退任 | 約11年3か月にわたる社長在任を終え、コンサルティングに復帰 |
| 2023年 | クオリア・リビング・ソリューションズの代表取締役、明治大学での教育活動 | 経営支援と教育の両面で活動を拡大 |
| 2024~2025年 | 一般社団法人Sakura HeritageCraft Initiativeの代表理事、バッファローの監査等委員である社外取締役、飛島ホールディングスの社外取締役など | 企業統治や事業承継に関わる役割を担う |
| 2025年11月 | 初の著書『後継者不足時代の事業承継 当事者の視点で考える』を刊行 | 自身の経験を事業承継の実務的な課題へと展開 |
| 2026年8月 | 福田淳氏との対談が集英社新書プラスに掲載 | 経営権争いの背景やファミリービジネスの将来について発信 |
この年表から読み取れるのは、2020年以降の活動が一時的な休業や引退ではないということです。経営者としての経験を、コンサルティングや社外役員、教育、著作という形に展開しています。
ただし、肩書きの数だけで活動の成果を判断することはできません。コンサルティングでどのような成果が生まれているか、社外取締役としてどのような監督機能を果たしているかは、それぞれの企業の開示資料や具体的な活動内容を分けて見る必要があります。
【お家騒動の経緯と真相】父・大塚勝久との対立はなぜ起きたのか
対立の中心は親子関係だけでなく、経営モデルの違いだった
大塚家具のお家騒動は、創業者の大塚勝久氏と娘の久美子氏が、会社の経営方針と経営権をめぐって対立した出来事です。報道では父娘の争いとして大きく取り上げられましたが、背景には、家具の販売方法、顧客層、投資判断、会社の支配といった経営上の問題がありました。
勝久氏が築いた大塚家具は、来店客を会員として登録し、担当者が店内を案内する接客方式で知られていました。家具をじっくり選ぶ顧客に手厚いサービスを提供する一方、気軽に入店しづらいという側面もありました。
これに対し、久美子氏は顧客層を広げるために会員制を見直し、店舗をより開かれた形に変えようとしました。高級家具を中心とする従来の事業モデルを見直し、中価格帯の商品や新たな顧客層を取り込む方向へ進めたのです。
両者の違いは、単に価格を高くするか安くするかという問題ではありません。大塚家具が長年培ってきた高付加価値の接客やブランドを守るのか、それとも販売方法を変えて顧客の間口を広げるのか。会社の強みを何と捉えるかという認識の違いが、対立を深める一因となりました。
2014年の社長解任から2015年の委任状争奪戦へ
2014年7月、久美子氏は社長職を離れ、勝久氏が経営の主導権を握りました。しかし、業績の立て直しや経営方針をめぐる対立は続き、2015年には株主の議決権をめぐる委任状争奪戦へと発展します。
2015年3月の定時株主総会では、久美子氏側の会社提案が可決され、久美子氏の社長続投と勝久氏の退任につながりました。創業者の家族内での話し合いだけでは決着せず、株主の判断によって経営体制が決まった点が、この騒動の大きな特徴です。
東京商工リサーチなどの当時の分析では、騒動によるブランドイメージへの打撃や、顧客離れ、業績悪化が取り上げられています。経営の方向性をめぐる議論が公開の対立にまで拡大したことで、企業としての信頼を維持することが難しくなりました。
2026年の対談で明かした、委任状争奪戦のきっかけ
2026年8月26日公開の集英社新書プラスの対談で、久美子氏は、父との委任状争奪戦に至った具体的な経緯を説明しています。
本人の説明によると、勝久氏は引退後も家具の営業を続けられるよう、故郷の埼玉県春日部市に大きな拠点をつくる構想を提案しました。しかし、その投資案は取締役会で承認されず、それが勝久氏による株主提案につながったといいます。
この説明は、長年にわたる対立のすべてを一つの出来事で説明するものではありません。ただ、2015年の騒動を親子の感情的な衝突としてのみ捉えるのではなく、投資判断や取締役会の意思決定、創業者の引退後の役割という経営上の問題から考える手がかりになります。
同じ対談では、会社を自分の人生と切り離せない存在として捉える創業者と、企業としての価値を守ろうとする経営側との間に、根本的な認識の違いがあったという趣旨の議論も展開されました。家族経営では、所有者としての立場、経営者としての立場、家族としての立場が重なりやすく、それぞれの判断基準が異なると対立が深刻化する可能性があります。
【評判と経営手腕】大塚久美子の改革はなぜ難航したのか
大塚久美子氏の経営手腕を評価するには、改革の狙いと、実際に生じた結果を分けて考える必要があります。会員制の見直しや顧客層の拡大には合理的な狙いがありました。一方で、その改革が大塚家具のブランドや収益力を長期的に回復させることには成功しませんでした。
改革の狙いには、顧客層を広げる合理性があった
従来の会員制は、家具の専門知識を持つ担当者が顧客に寄り添い、比較的高額な商品を提案する販売方法と相性のよい仕組みでした。しかし、顧客が家具を購入する方法や店舗に期待する役割が変化するなかで、入店のハードルを下げ、新たな顧客を取り込むことには一定の合理性がありました。
久美子氏は、店舗を開放的にし、中価格帯の商品を強化するなど、従来のモデルを変えようとしました。これは単なる値下げというより、従来の顧客以外にも選ばれる店へと変革する試みでした。
実際、2015年には業績が一時的に改善しました。しかし、その後は赤字が続き、2016年以降の業績悪化が深刻化します。東京商工リサーチは2020年12月の分析で、久美子氏の社長在任中の4期における純損失が約230億円に達したと報じています。
問題は、ブランド転換と収益回復を両立できなかったこと
改革が難航した背景には、複数の要因がありました。お家騒動によるブランドイメージの悪化、従来の顧客との関係の変化、商品構成の見直し、ニトリやイケアなどとの競争、家具の購入方法の変化などです。
高級家具の専門店としての特徴を薄めながら、低価格を強みとする競合と同じ土俵で競うことになれば、顧客から見た差別化が難しくなります。一方、従来の高付加価値路線を維持するには、価格に見合う商品、接客、ブランド体験を継続的に提供する必要があります。
つまり、顧客層を広げること自体が間違いだったというより、ブランドの価値を維持しながら新しい顧客を取り込み、利益を生み出す仕組みへ転換できるかが課題だったと考えられます。
評判を判断するときに見るべき3つの基準
- 改革の方向性:顧客層の拡大や店舗の開放化には、従来の販売方式を見直す狙いがあった。
- 実行と結果:一時的な改善があっても、長期的な収益回復とブランド再構築には課題が残った。
- 経営体制:創業者と後継者の意見の違いを、取締役会や株主との間でどう調整するかというガバナンスの問題が表面化した。
この3点から見ると、大塚氏の経営経験は、改革を進めることの難しさと、事業承継において経営体制を整える重要性の両方を示しています。経営者としての評価は、改革の理念だけでも、最終的な損益だけでもなく、競争環境、実行過程、企業統治を合わせて検討する必要があります。
【著書・対談・ラジオ】大塚久美子が2026年に発信していること
著書『後継者不足時代の事業承継』で伝える実体験
大塚氏の初著書『後継者不足時代の事業承継 当事者の視点で考える』は、2025年11月17日に集英社新書から刊行されました。新書判240ページで、人口減少や後継者不足に直面する企業を念頭に、事業をどう引き継ぎ、継続させるかを考える内容です。
集英社の公式紹介では、ファミリービジネスに関わる当事者の葛藤や不安、孤独感を踏まえ、事業承継を円滑に進めるための考え方を実体験とともに提示する本として紹介されています。
本書では、家族と株式会社の関係、ファミリー企業のガバナンス、事業の持続可能性、M&A、経営者個人のキャリアとファミリービジネスなどが扱われています。大塚家具での経験を、単なる過去の騒動としてではなく、ほかの企業にも共通する問題として考える構成です。
事業承継というと、親から子へ会社を譲る場面を想像しがちです。しかし、実際には親族内で後継者が見つからない場合や、従業員、外部の経営者、第三者企業へ引き継ぐ場合もあります。本書のテーマは、そうした選択肢を考える経営者や後継者にとっても関係の深いものです。
2026年8月、福田淳氏との対談で語った会社の価値
2026年8月26日と27日、集英社新書プラスは、大塚久美子氏と福田淳氏による対談の前編・後編を公開しました。福田氏はブランドコンサルティングや企業再建に携わってきた経営者で、大塚家具のリブランディングをめぐって大塚氏と接点があった人物です。
前編では、父娘の委任状争奪戦に至った経緯や、会社をどのような存在と捉えるかという価値観の違いが話題になりました。後編では、後継者不足、第三者承継、M&A仲介の問題、伝統産業を長期的に維持する方法などへ議論が広がっています。
大塚氏は、短期的な利益だけでは測れない企業の社会的な存在意義や、長期的な視点を持つファミリービジネスの価値についても論じています。ここには、経営権をめぐる争いを経験したからこそ生まれた問題意識が表れています。
一方で、対談は当事者の経験や見解を伝えるものであり、発言のすべてが第三者による独立した検証結果というわけではありません。経営の歴史を理解するには、本人の振り返りと、当時の業績や企業発表、報道を照らし合わせることが有効です。
RKBラジオ「家具ナイト」は現在も放送中なのか
大塚氏は、RKB毎日放送のラジオ番組「耳からウロコナイト」で、「家具ナイト」のコーナーを担当していました。番組では、家具の歴史や背景、商品のストーリー、家具の楽しみ方などを取り上げ、家具に関する知識を伝えていました。
RKB毎日放送の公式番組ページでは、同番組は「終了番組」として掲載されています。そのため、2026年現在も「家具ナイト」が通常放送されていると判断するのは正確ではありません。
この活動は、大塚氏が家具業界で培った知識を、経営者や企業関係者だけでなく、一般のリスナーに向けても伝えてきた例です。社長退任後の活動を考えるうえでは、コンサルティングや社外役員に加えて、こうした専門知識の発信も押さえておきたいところです。
【大塚家具の現在】ヤマダデンキへの合併後、ブランドはどうなった?
大塚久美子氏の現在を調べる読者が混同しやすいのが、本人の現在の活動と、大塚家具というブランドの現在です。久美子氏は2020年12月に社長を退任しており、その後の大塚家具の経営再建は、ヤマダホールディングス傘下で進められました。
大塚家具の公式告知によると、同社は2022年5月1日付で株式会社ヤマダデンキに吸収合併されました。法人として独立していた株式会社大塚家具は合併により存続しなくなりましたが、「大塚家具(IDC OTSUKA)」のブランド名で営業を継続する方針が示されています。
したがって、「大塚家具はなくなったのか」という疑問には、独立した会社としての大塚家具と、家具販売のブランドとしての大塚家具を区別して答える必要があります。会社はヤマダデンキに統合されましたが、ブランドは継続しています。
経営再建を考えるうえで重要なこと
ヤマダグループへの統合には、家具と家電を組み合わせた販売や、グループの販売網を活用する狙いがありました。しかし、企業の統合だけで、ブランドの評価や顧客との関係が自動的に回復するわけではありません。
2026年8月の福田氏との対談で、大塚氏は、当時検討していた戦略について、高付加価値の家具・家電は大塚家具、お求めやすい商品はヤマダというように、顧客層を分けて展開する考えがあったと説明しています。一方、提携直後に新型コロナウイルス感染症の影響が生じ、家具店の営業自粛と家電店の営業継続という違いもあり、当初の想定どおりには進まなかったと振り返っています。
この説明は、経営再建を評価する際に、戦略そのものだけでなく、実行時の環境や販売チャネルの違いも考慮する必要があることを示しています。ただし、現在のブランドの業績や再建の成否を判断するには、最新の企業開示や販売実績など、別途確認すべき情報もあります。
【大塚久美子現在】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:大塚久美子は2026年現在、何をしているのですか? A1:クオリア・コンサルティングの代表として企業経営への助言を行うほか、社外取締役、大学での教育活動、事業承継に関する執筆や対談などに携わっています。
Q2:大塚久美子は大塚家具の社長をいつ退任しましたか? A2:2020年12月1日付で代表取締役と取締役を辞任しました。退任後はクオリア・コンサルティングの代表としての活動に復帰しています。
Q3:大塚家具は現在も営業していますか? A3:大塚家具ブランドは継続しています。ただし、株式会社大塚家具は2022年5月1日付でヤマダデンキに吸収合併されており、独立した法人としての大塚家具は存続していません。
Q4:大塚久美子の著書は何ですか? A4:初の著書は、2025年11月17日に集英社新書から刊行された『後継者不足時代の事業承継 当事者の視点で考える』です。ファミリービジネス、企業統治、第三者承継、M&Aなどをテーマにしています。
Q5:大塚久美子と父・大塚勝久の対立は、何が原因だったのですか? A5:会員制を中心とした従来の販売方式を維持するのか、店舗を開放して顧客層を広げるのかという経営方針の違いに加え、投資判断や経営権をめぐる対立がありました。2026年の対談では、春日部への出店構想と取締役会の投資判断も、委任状争奪戦に至る経緯として語られています。
まとめ:大塚久美子の現在から見える、経営者としての新たな役割
2026年現在の大塚久美子氏は、大塚家具の元社長という過去の肩書きだけでは捉えきれない活動を続けています。クオリア・コンサルティングでの経営支援、企業の社外取締役、明治大学での教育、著書や対談による事業承継の発信が、その中心です。
2025年刊行の『後継者不足時代の事業承継』と2026年8月の福田淳氏との対談は、父娘の経営権争いを単なる過去の騒動として終わらせず、企業の継続やガバナンスの問題へとつなげる取り組みです。また、RKBラジオ「家具ナイト」のような発信活動は、家具に関する知識を広く伝えてきた経歴の一部として位置づけられます。
一方、大塚家具の経営を評価する際には、改革の狙いと実際の業績、ブランドイメージへの影響、株主や取締役会との関係を切り分けて考える必要があります。経営方針に合理性があっても、顧客の支持や収益の回復につながるとは限らないからです。
大塚氏の現在の活動を理解するうえで重要なのは、過去の評価を一言で決めることではなく、その経験が現在どのような経営支援や教育、事業承継の議論に生かされているかを見ることです。今後の活動についても、肩書きや話題性だけでなく、公開される役員資料、企業の開示情報、本人の著作や対談内容を通じて追うことが、実態を把握する確かな手がかりになります。 (出典: 大塚久美子 現在(Yahoo!ニュース))