お笑いコンビ・かまいたちの賞レース戦績を振り返ると、2017年の「キングオブコント」優勝と、2019年の「M-1グランプリ」準優勝が大きな節目として浮かび上がる。山内健司と濱家隆一は、若手時代から関西の主要コンテストで実績を積み上げ、コントと漫才の両方で全国的な評価を獲得してきた。
特に注目したいのは、キングオブコントで頂点に立った2017年に、M-1グランプリでも決勝4位に入ったことだ。その後もM-1で2018年に5位、2019年に準優勝と結果を残し、最後の挑戦で漫才師としての実力を証明した。2026年10月現在、吉本興業の公式プロフィールや各大会の公式アーカイブから確認できる記録を中心に、歴代戦績、優勝歴、代表ネタ、賞金総額まで整理する。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 主要大会の実績:キングオブコント2017で優勝、M-1グランプリ2019で準優勝。
- M-1の決勝戦績:2017年4位、2018年5位、2019年2位。3年連続で決勝に進出した。
- 賞金総額:2022年のスポニチ報道では、コンビの賞レース獲得賞金総額は2150万円と紹介されている。
【歴代戦績】かまいたちの賞レース実績は?主要大会の結果を一覧で紹介
かまいたちの賞レース戦績を理解するうえでは、漫才の「M-1グランプリ」とコントの「キングオブコント」を分けて見る必要がある。両大会は競技形式が異なり、同じコンビでも評価される技術やネタの構成が変わるからだ。
2004年5月に結成したかまいたちは、2007年にABCお笑い新人グランプリで最優秀新人賞を受賞。2012年にはABCお笑いグランプリを制し、2016年には歌ネタ王決定戦でも優勝した。2017年のキングオブコント制覇は、こうした関西での実績を全国区の評価へとつなげた転換点だった。
以下は、M-1グランプリとキングオブコントを中心に、主要な賞レースの結果をまとめたものだ。M-1の順位は大会公式アーカイブ、その他の受賞歴は吉本興業の公式プロフィールや大会記録に基づいている。
| 年 | 大会名 | 結果・主な実績 |
|---|---|---|
| 2007年 | ABCお笑い新人グランプリ | 最優秀新人賞 |
| 2012年 | ABCお笑いグランプリ | 優勝 |
| 2012年 | NHK上方漫才コンテスト | 優勝 |
| 2016年 | キングオブコント | 決勝3位 |
| 2016年 | 歌ネタ王決定戦 | 優勝 |
| 2017年 | キングオブコント | 優勝 |
| 2017年 | M-1グランプリ | 決勝4位・640点 |
| 2018年 | M-1グランプリ | 決勝5位・636点 |
| 2019年 | M-1グランプリ | 準優勝・660点 |
| 2021年 | 上方漫才大賞 | 大賞 |
この一覧から読み取れるのは、かまいたちが単に一度の優勝で評価を確立したコンビではないという点だ。若手時代の新人賞、関西の主要コンテストでの優勝、コント日本一、そして漫才日本一を争う大会での3年連続決勝進出と、実績を段階的に積み重ねている。
なお、表は主要な受賞歴と2大大会の決勝結果を抜粋したものだ。地方大会、予選、準決勝、敗者復活戦などを含めた全出場記録とは異なる。
【キングオブコント2017】かまいたちが優勝した理由と逆転劇
かまいたちの賞レース史を語るうえで、最大の到達点の一つが2017年10月1日に開催された「キングオブコント2017」だ。かまいたちは決勝のファーストステージで464点を獲得し、2位でファイナルステージに進出。ファイナルでは478点を記録し、合計942点で優勝した。
大会公式の結果記録によると、ファーストステージの首位は466点を獲得したにゃんこスターだった。しかし、ファイナルステージではかまいたちが478点を獲得。にゃんこスターの462点を上回り、合計得点でも928点のにゃんこスターを逆転した。
この年のエントリー総数は2477組。かまいたちはその頂点に立ち、10代目キングの称号を獲得した。前年の2016年にも決勝へ進出して3位に入っており、2年連続の決勝進出を経てつかんだ優勝だった。
2017年の結果が重要なのは、優勝そのものに加え、コントで培った実力を漫才の舞台でも示したことにある。同年のM-1グランプリでは決勝4位。キングオブコントの王者が同じ年にM-1決勝へ進出するという展開は、かまいたちの幅広い対応力を印象づけた。
代表ネタとしては、キングオブコントの優勝ネタとして公式YouTubeチャンネルでも紹介されている「告白」などが挙げられる。設定の中で人物の認識や会話が少しずつ食い違い、山内の独特な発想と濱家の鋭い反応が笑いを生み出す。単純な設定でも展開を重ねて強度を高める構成力が、かまいたちのコントの持ち味だ。
キングオブコントの優勝賞金は1000万円。2022年のスポニチ報道でも、2人が賞レースの賞金を振り返る際、同大会の優勝が大きな実績として取り上げられている。
【M-1グランプリ】2017〜2019年の決勝進出と2019年準優勝の意味
かまいたちのM-1グランプリにおける最大の特徴は、2017年から2019年まで3年連続で決勝に進出したことだ。結果は2017年4位、2018年5位、2019年準優勝。3年間で順位を着実に上げ、最後の挑戦を2位で終えた。
2017年は640点で4位。キングオブコントで優勝した直後の大会で、漫才でも決勝の舞台に立った。コント王者としての話題性だけでなく、漫才の技術でも上位に食い込んだことが大きい。
2018年は636点で5位。優勝した霜降り明星、準優勝の和牛、3位のジャルジャルなどが上位に並ぶ中、かまいたちは5位に入った。決勝進出を一度きりの成功に終わらせず、翌年も同じ舞台へ戻ってきた点が実績として残る。
2019年は660点で準優勝。M-1グランプリ公式サイトの大会記録では、優勝したミルクボーイが681点、かまいたちが660点、ぺこぱが654点だった。ファーストラウンドを2位で通過し、最終決戦でも優勝を争ったものの、最終順位は2位となった。
2019年大会は、結成15年以内というM-1の出場資格に照らして、2004年結成のかまいたちにとって最後の挑戦となった大会でもある。決勝進出を決めた当時のインタビューでは、濱家隆一が経験を強みとして挙げ、山内健司はM-1に特化するだけでなく、どこで披露しても観客に笑ってもらえる漫才を目指していると語っていた。ぴあエンタメ情報が伝えた当時の発言からは、賞レースの形式に合わせるだけではなく、自分たちの漫才を貫こうとする姿勢がうかがえる。
2019年の代表的な漫才として知られるのが、銀行名とテーマパークの名称を取り違える発想から展開する「UFJ・USJ」ネタだ。公式YouTubeチャンネルでも、M-1グランプリ2019で披露した代表的な漫才として紹介されている。言葉の勘違いを出発点に、山内の独特な論理と濱家の訂正・ツッコミを連鎖させていく構成は、かまいたちの漫才を象徴するものの一つだ。
優勝には届かなかったが、最後のM-1で準優勝を獲得したことは、かまいたちの漫才師としての評価を裏付ける結果となった。キングオブコント優勝とM-1準優勝という実績は、コントと漫才の双方でトップクラスの競争力を示した記録として並び立っている。
【優勝歴】ABCお笑いグランプリ・歌ネタ王から見える強み
かまいたちの賞レース実績は、キングオブコントとM-1だけではない。若手時代から関西の主要コンテストで結果を残し、異なる形式の大会でも優勝してきた。
2007年のABCお笑い新人グランプリでは最優秀新人賞を受賞。その後、2012年の第33回ABCお笑いグランプリで優勝した。朝日放送テレビの大会記録によると、この大会ではコント「ホームルーム」を披露し、458点を獲得。2位のさらば青春の光に4点差をつけて頂点に立った。
この優勝は、かまいたちのキャリアにおける重要な転機だった。大会当時の公式記録には、2人が若手時代の伸び悩みを振り返り、優勝を機に再び頑張りたいという趣旨のコメントを寄せたことも記されている。新人賞を獲得した後も結果を出し続ける難しさを経験し、再び賞レースで頂点に立ったという経緯が見える。
2012年にはNHK上方漫才コンテストでも優勝。2016年には歌ネタ王決定戦を制した。歌ネタ王では、デイリースポーツの報道によると「替え歌」と題したネタで481点を獲得し、優勝賞金300万円を手にしている。
興味深いのは、歌ネタ王での優勝が、かまいたちにとって歌を前面に出した芸風への転換ではなかったことだ。お笑いナタリーの当時のインタビューでは、濱家が、もともとあったコントを土台に歌を取り入れたという趣旨を説明している。既存のネタ作りの技術を生かしながら、大会の形式に合わせて表現を変えた点が特徴的だ。
その後も、2019年に上方漫才大賞の奨励賞、2021年には同大賞の大賞を受賞。吉本興業の公式プロフィールには、こうした受賞歴が掲載されている。
これらの実績を並べると、かまいたちの強みは単一のジャンルに依存しない点にある。コントでは設定と人物の異常性を膨らませ、漫才では言葉の認識のずれを論理的に展開する。歌ネタでは既存の構成に音楽的な要素を加える。大会ごとに芸風を別物へ変えるのではなく、発想力と構成力を異なる形式に適応させてきた。
【賞金総額と決勝進出回数】数字で見るかまいたちの賞レース
かまいたちの賞金総額については、2022年5月21日のスポニチアネックス報道が具体的な数字を伝えている。同報道によると、2人が自身のYouTubeチャンネルで賞レースの受賞歴を振り返った際、賞金獲得額の合計は2150万円と紹介された。
この集計には、2006年の「笑いの超新星」で獲得した10万円、2007年のABCお笑い新人グランプリでの100万円、上方漫才大賞の新人賞、ABCお笑いグランプリの300万円、歌ネタ王決定戦の賞金、そしてキングオブコントの優勝賞金1000万円などが含まれると報じられている。
ただし、2150万円は2022年の報道時点で紹介された賞レース賞金の集計だ。2026年現在の全収入や、テレビ出演料、CM契約料、劇場出演料などを含む金額ではない。賞レースで得た賞金と、芸人としての活動全体から得る収入は区別する必要がある。
決勝進出回数についても、対象大会を明確にすることが重要だ。M-1グランプリでは2017年、2018年、2019年の3回。キングオブコントでは2016年、2017年の2回。したがって、この2大会に限れば決勝進出は計5回となる。
一方、ABCお笑いグランプリ、歌ネタ王決定戦、NHK上方漫才コンテストなども含めた場合、決勝進出回数の数え方は変わる。すべての賞レースを横断して単一の数字を出すには、対象大会と予選・準決勝・決勝の定義を統一しなければならない。
なお、M-1グランプリの優勝賞金は1000万円だが、かまいたちは2019年に準優勝しており、同大会の優勝賞金を獲得したわけではない。賞レースの実績を比較するときは、順位、優勝賞金、各大会の賞金制度を混同しないことが大切だ。
【かまいたち賞レース】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:かまいたちはM-1グランプリで優勝したことがある?
A1:M-1グランプリでの優勝歴はない。2017年は4位、2018年は5位、2019年は準優勝だった。最後の挑戦となった2019年に、優勝したミルクボーイと頂点を争った。
Q2:かまいたちがキングオブコントで優勝したのは何年?
A2:2017年。ファーストステージ464点、ファイナルステージ478点、合計942点を獲得し、2477組の頂点に立った。前年の2016年にも決勝3位に入っている。
Q3:かまいたちの賞レース獲得賞金総額はいくら?
A3:2022年5月のスポニチアネックス報道では、賞レースの獲得賞金総額は2150万円と紹介されている。これは当時の集計であり、2026年現在の全収入を示す数字ではない。
Q4:かまいたちの賞レースで有名なネタは?
A4:2012年のABCお笑いグランプリで披露したコント「ホームルーム」、キングオブコントの優勝ネタとして紹介されている「告白」、M-1グランプリ2019の「UFJ・USJ」漫才などが代表例として挙げられる。
Q5:かまいたちは2026年もM-1に出場している?
A5:M-1グランプリへの挑戦は2019年が最後。2004年結成のかまいたちは、結成15年以内という出場資格の最終年に決勝進出を果たし、準優勝で大会を終えた。
まとめ:かまいたちの賞レース戦績が示す実力と評価の見方
かまいたちの賞レース歴代戦績を振り返ると、2017年のキングオブコント優勝と、2019年のM-1グランプリ準優勝が二つの大きな到達点となっている。M-1では2017年から3年連続で決勝進出を果たし、キングオブコントでは2016年の3位から翌年の優勝へと順位を上げた。
さらに、2007年のABCお笑い新人グランプリ最優秀新人賞、2012年のABCお笑いグランプリ優勝、2016年の歌ネタ王決定戦優勝など、関西を中心とした大会でも確かな実績を残している。2021年の上方漫才大賞大賞まで、受賞歴は幅広いジャンルにまたがる。
かまいたちの実績を正しく評価するには、優勝回数だけを見るのではなく、どの大会で何位に入ったのか、異なる競技形式でどのような結果を残したのか、そして長期間にわたって決勝の舞台に立ち続けたかを確認したい。賞金総額2150万円という記録も、その長い挑戦の積み重ねを示す一つの指標だ。
2026年現在も、コント日本一と漫才日本一を争った両大会での実績は、かまいたちを語るうえで欠かせない記録として残っている。優勝と準優勝という結果だけでなく、若手時代から積み上げた経験と、コント・漫才の両方で評価を獲得した歩みこそが、かまいたちの賞レース史の核心だ。 (出典: かまいたち 賞レース(Yahoo!ニュース))