「巨人は弱くてつまらない」という評判は、本当に2026年シーズンの読売ジャイアンツに当てはまるのか。数字を確認すると、巨人はセ・リーグ2位の76勝64敗3分、勝率.543でレギュラーシーズンを終えている。最下位争いをするようなチームではなく、リーグ優勝を狙える位置にいたことは間違いない。
一方、チーム打率は.234、本塁打は103本で、いずれもリーグ4位。さらに、10月10日と11日に行われた横浜DeNAベイスターズとのクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージでは、東京ドームで2連敗を喫して敗退した。日本野球機構(NPB)の公式記録と試合報道を照らし合わせると、巨人の課題は単純な勝敗よりも、得点力の波、阪神との対戦成績、そして大一番で勝ち切れない試合運びにある。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 2026年の成績:セ・リーグ2位の76勝64敗3分。数字上は「弱い」と断定できる成績ではない。
- 打線の課題:チーム打率.234、本塁打103本はいずれもリーグ4位。得点力の安定感が課題として残った。
- CS敗退の痛手:DeNAに1-2、1-4で連敗。レギュラーシーズンの順位と短期決戦の勝負強さは別問題だった。
【結論】巨人は本当に弱くてつまらないのか?2026年の実態
2026年の巨人を評価するなら、「弱いチーム」と「見ていて物足りないチーム」を分けて考える必要がある。前者はシーズンの勝敗や順位、後者は得点の入り方、試合展開、勝負どころでの攻防によって印象が変わるからだ。
巨人は143試合で76勝を挙げ、勝率.543を記録した。優勝した阪神の79勝62敗2分、勝率.560には届かなかったものの、3位DeNAには5ゲーム差をつけている。セ・リーグ2位という結果だけを見れば、競争力を備えたチームだった。
それでも「つまらない」という評価が生まれる背景には、打率や本塁打の順位だけでなく、試合を通じて攻撃の勢いが続かないことや、阪神との直接対決、CSのような注目度の高い試合で結果を残せなかったことがある。
つまり、2026年の巨人は、シーズン全体で見れば強い部類に入る一方、ファンが期待する優勝や短期決戦での勝ち上がりを実現できなかった。その落差が、成績以上に厳しい評価を招いたと考えられる。
【2026年最新成績】巨人の順位・打率・本塁打・防御率を比較
まずは、NPBの2026年度公式戦成績から、巨人とセ・リーグの主要な数字を確認する。以下は全日程終了時点の記録だ。
| 項目 | 巨人 | リーグ内での位置づけ |
|---|---|---|
| 順位 | 2位 | 優勝した阪神に次ぐ |
| 勝敗 | 76勝64敗3分 | 勝率.543 |
| チーム打率 | .234 | 4位 |
| 本塁打 | 103本 | 4位 |
| 得点 | 486点 | 3位 |
| チーム防御率 | 2.80 | 2位 |
| 失点 | 444点 | 2位 |
| 盗塁 | 99個 | リーグ最多 |
| 失策 | 65個 | リーグで3番目に少ない |
この数字から見えてくるのは、巨人が投手力と機動力を備えながら、打撃の確実性や長打力では上位チームに後れを取ったという構図だ。
特に注目したいのは、得点486がリーグ3位である一方、打率と本塁打はともに4位という点だ。打率が低くても四球や長打、走塁を組み合わせれば得点を増やせる。しかし、得点力をシーズンを通じて安定させるには、走者を返す打撃や好機での集中力も求められる。
守備については、失策が65個でリーグ3番目に少なく、守備率も.988だった。したがって、2026年の巨人をシーズン全体で「守備が崩壊したチーム」と評価するのは適切ではない。特定の試合で目立ったミスと、年間を通じた守備成績は分けて見る必要がある。
【巨人が弱いと言われる理由】打線の迫力と得点の安定感が課題
巨人の打撃成績で気になるのは、チーム打率.234と本塁打103本という数字だ。いずれもリーグ4位で、上位チームと比べると打線の迫力に差があった。
本塁打数では、阪神とDeNAが125本、中日が121本を記録した。巨人は103本にとどまり、長打で一気に試合を動かす力では見劣りする。チーム打率も阪神とDeNAの.246に対して.234だった。安打を重ねて走者を進める攻撃でも、相手を上回るだけの数字は残せなかった。
もっとも、巨人の得点は486点でリーグ3位だ。数字だけを見て「打線がまったく機能していなかった」と結論づけることもできない。打率や本塁打が低めでも、走塁や状況に応じた攻撃によって得点を積み重ねていた面がある。
それでも、打率と本塁打の順位が示すように、攻撃の中心となる指標ではリーグを圧倒できなかった。走者を出しても追加点を奪えない、先制しても突き放せないといった展開が続けば、観戦する側には「攻め切れない」「あと一本が出ない」という印象が残りやすい。
巨人の得点力を改善するうえでは、単純に本塁打数を増やすだけでは不十分だ。出塁率を高めること、走者を得点圏に進めること、好機で長打や適時打を生み出すことを一体として考える必要がある。シーズン成績と試合内容を結びつけると、打線の課題は「打てない」ことよりも、攻撃の質をどれだけ安定させられるかにある。
【投手力と守備を検証】巨人は守りも弱かったのか
投手力については、打線とは異なる評価が必要だ。2026年の巨人のチーム防御率は2.80。阪神の2.79に次ぐリーグ2位で、シーズンを通じて失点を抑える力を示した。巨人の失点は444点で、阪神の439点に次いで少ない。投手陣全体を「弱い」と評価する根拠は乏しい。
NPBの個人投手成績では、井上温大が防御率2.02、146奪三振を記録し、マルティネスは42セーブを挙げた。先発と救援の双方に結果を残した投手がいたことも、チームの2位という成績を支えた要素だ。
一方、チーム防御率が良好だからといって、すべての試合で投手陣が安定していたわけではない。打線が点を取れない展開では、投手は失点を最小限に抑え続けなければならず、わずかな失投や継投のタイミングが試合結果を左右する。短期決戦では、シーズン通算の防御率だけでなく、特定の相手に対する相性や、失点が許されない場面での対応も問われる。
守備についても同様だ。シーズンの失策数はリーグ3番目に少なかったが、印象に残るミスは試合の流れを大きく変える。7月のDeNA戦では、外野の落球や一塁への悪送球などが失点につながり、巨人は3失策、11失点を記録したと報じられた。こうした試合は、年間の守備成績が良くても、ファンに「守りが不安定だ」という印象を残す。
したがって、巨人の守備評価では、失策数だけでなく、ミスが起きた場面、その後の失点、試合の重要度まで見ることが欠かせない。年間を通じて守備が悪かったというよりも、目立つミスが勝敗に直結した試合が批判を強めたと捉えるのが妥当だ。
【DeNAとのCS敗退】巨人はなぜ2連敗でシーズンを終えたのか
2026年の巨人を振り返るうえで、最も大きな失望につながったのがCSファーストステージだ。2位の巨人は、10月10日と11日に東京ドームで3位DeNAと対戦したが、結果は2連敗。1勝もできないまま、ファイナルステージ進出を逃した。
第1戦は10月10日、巨人がDeNAに1-2で敗れた。続く第2戦も1-4で落とし、2試合合計で奪った得点はわずか2点だった。レギュラーシーズンで76勝を挙げたチームにとって、ホームでの短期決戦を勝ち抜けなかったことは、シーズン全体の評価を左右する結果となった。
第2戦では、先発した竹丸和幸が初回に度会隆輝の先頭打者本塁打を浴び、佐野恵太にも適時打を許して2点を先制された。巨人は4回にダルベックのソロ本塁打で1点差に迫ったものの、7回には戸柱恭孝の適時打、8回には牧秀悟のソロ本塁打で追加点を奪われた。打線も6回以降は無安打に終わり、反撃の糸口をつかめなかった。
試合運びの面では、序盤に走者を出しながら得点できなかったことも痛かった。先制を許した直後に追いつけなければ、相手投手はリードを守るための投球に集中できる。巨人は第2戦で一度は1点差まで迫ったが、追加点を奪えず、終盤に突き放された。
采配については、結果だけで評価するのではなく、試合時点での選択肢と狙いを考える必要がある。第2戦では橋上秀樹監督代行が竹丸を2回で降板させた。早めの継投は失点を食い止めるための判断になり得る一方、後続投手への負担も増える。結果的に敗れたからといって、その判断だけを敗因とすることはできない。打線の決定力、先発の立ち上がり、継投後の失点が重なった試合だった。
CS敗退の痛みをさらに大きくしたのは、DeNAとの相性だ。報道によると、巨人はCSでDeNAに3年連続で敗退し、2026年もファーストステージで2連敗した。シーズン順位では上回っていても、短期決戦では相手に流れをつかまれ、攻撃の停滞を立て直せなかった。これが「巨人は大事な試合に弱い」という評価につながる大きな要因となった。
【阪神との対戦成績を比較】優勝できなかった差はどこにある?
巨人が2026年に優勝できなかった理由を探るなら、リーグ全体の順位だけでなく、優勝した阪神との直接対決を確認したい。2026年の巨人は阪神との25試合で8勝16敗1分。勝率は.333にとどまった。阪神は巨人戦で101得点を挙げたのに対し、巨人の得点は60点だった。
打撃面では、巨人の阪神戦打率が.202だったのに対し、阪神は.269。投手成績でも、巨人の対阪神戦防御率は3.98、阪神は2.29だった。チーム全体のシーズン防御率では巨人が2.80と優秀だったにもかかわらず、阪神との直接対決では投打の両面で苦戦していたことがわかる。
この差は、単なる相性の問題として片づけられない。優勝を争う相手に勝ち越せなければ、ゲーム差を縮める機会を自ら減らすことになる。特に巨人は阪神戦で得点が伸びず、失点もかさんだ。優勝を目指すうえでは、リーグ下位チームから勝ち星を積み上げるだけでなく、直接のライバルとの対戦で競り勝つ力が必要だった。
では、巨人は歴代の強さを失ったのか。NPBの球団記録によると、巨人はセ・リーグ優勝39回、日本シリーズ優勝22回を誇る。近年も2024年にリーグ優勝を果たしており、2025年は3位、2026年は2位だった。少なくとも、近年の順位だけを根拠に「常に弱いチームになった」と判断することはできない。
ただし、日本シリーズの最後の優勝は2012年。球団の歴史的な実績が大きいだけに、ファンが求める基準も高くなる。2位や3位は多くの球団にとって十分な成果でも、優勝や日本一を期待される巨人では、物足りない結果として受け止められやすい。
巨人の人気と実力を考える際には、この期待値の違いも重要だ。球団の知名度や歴史があるからこそ、試合内容への注目度も高く、拙守や好機での凡退が話題になりやすい。ファンの評価を一律にまとめることはできないが、2026年の試合報道では、守備のミスや得点機を生かせない攻撃に対する不満が取り上げられていた。
【プロの結論】巨人の「弱くてつまらない」を見極める3つの判断基準
2026年の数字から導ける結論は、巨人は弱小チームではないものの、優勝を逃した理由と短期決戦で勝ち切れなかった課題が明確に存在する、ということだ。評価を整理するには、次の3点を基準にするとわかりやすい。
第一に、年間成績と試合内容を分けて評価すること。76勝64敗3分、防御率2.80という記録は、巨人がシーズンを通じて競争力を持っていたことを示している。一方、打率と本塁打はリーグ4位であり、攻撃の安定感には改善の余地があった。勝敗だけでも、印象に残る試合だけでも、チームの全体像はつかめない。
第二に、勝負どころの成績を確認すること。阪神戦は8勝16敗1分、DeNAとのCSは2連敗だった。こうした直接対決や短期決戦の結果は、優勝争いやポストシーズンでの評価に大きく影響する。特に、相手の投手力に押されて得点できないのか、守備のミスが失点につながるのかを分けて考えると、改善すべき課題が見えてくる。
第三に、ファンの不満を具体的な数字と結びつけること。「つまらない」という感想には、点が入らない、逆転できない、ミスで試合を落とすといった複数の意味が含まれる。巨人の場合、打率.234、本塁打103本、阪神戦での得点60点、CSでの2連敗は、それぞれ別の課題を示している。感情的な評価をそのまま結論にするのではなく、何が不満につながったのかを分解することが大切だ。
2026年の巨人は、投手力と守備の年間成績では一定の水準を維持した一方、優勝した阪神との対戦やCSで結果を残せなかった。つまり、チーム全体が弱かったというより、優勝に必要な攻撃の安定感と、大事な試合で相手を上回る力が足りなかったと見るのが妥当だ。
【巨人弱いつまらない】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:巨人は2026年、本当に弱かったのですか?
A1:レギュラーシーズンは76勝64敗3分、セ・リーグ2位でした。チーム防御率も2.80でリーグ2位のため、成績だけを見て弱いチームと断定することはできません。ただし、阪神戦で8勝16敗1分に終わり、CSでもDeNAに連敗した点は課題です。
Q2:巨人の打線はなぜ物足りないと言われるのですか?
A2:2026年のチーム打率は.234、本塁打は103本で、どちらもリーグ4位でした。得点は486点でリーグ3位だったものの、打率と長打力では上位チームを圧倒できず、攻撃の安定感が課題として残りました。
Q3:巨人はなぜDeNAとのCSで敗退したのですか?
A3:10月10日に1-2、11日に1-4で敗れ、2試合で2得点に終わりました。第2戦では序盤に失点した後、4回に1点差まで迫ったものの、追加点を奪えず終盤に突き放されました。打線の決定力不足と、失点を重ねた展開が敗退につながりました。
まとめ:巨人は「弱い」よりも「優勝を逃した理由」が問われる
2026年の読売ジャイアンツは、セ・リーグ2位の76勝64敗3分でシーズンを終えた。投手力はリーグ上位で、失策数もリーグ3番目に少なかった。一方、チーム打率と本塁打はリーグ4位で、優勝した阪神との直接対決では大きく負け越し、DeNAとのCSでも2連敗を喫した。
「巨人は弱くてつまらない」という評判には、シーズン成績だけでは説明できない、試合内容への不満や優勝への高い期待が反映されている。年間成績を見れば弱小チームとは言えないが、優勝争いで勝ち切る力や、短期決戦で得点を重ねる力には課題が残った。
今後の巨人に求められるのは、投手力を維持しながら打線の確実性を高め、阪神のようなライバルとの直接対決やポストシーズンで結果を残すことだ。順位だけで強さを判断するのではなく、得点力、対戦成績、試合終盤の勝負強さまで確認することが、巨人の実力を正しく評価するための基準となる。 (出典: 巨人 弱い つまらない(Yahoo!ニュース))