2026年10月現在、絆會(きずなかい)と織田絆誠氏をめぐる動きで注目されるのが、2017年に発生した楠本勇浩さんの射殺事件をめぐる容疑者の逮捕・起訴と、2026年9月に実施された六代目山口組との特定抗争指定の解除です。長年にわたって山口組の分裂問題と関係してきた絆會は、現在どのような状況にあるのでしょうか。
絆會は、2017年に神戸山口組から離脱した勢力が結成した任侠山口組を前身とする指定暴力団です。2020年の改称、織田絆誠氏の動向、構成員数の推移、解散説の根拠を整理すると、2026年の状況は単純な「解散」や「抗争終結」だけでは説明できません。特に、特定抗争指定の解除と、指定暴力団としての扱いは別の制度である点が重要です。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 2026年の最新動向:9月21日、六代目山口組と絆會の間の特定抗争指定が解除された。ただし、絆會の解散を意味するものではない。
- 織田絆誠氏と2017年の事件:警護役だった楠本勇浩さんの射殺事件で、2026年6月に菱川龍己容疑者が逮捕され、同年9月には逃亡生活を支援した疑いをめぐる再逮捕も報じられた。
- 組織の規模と解散説:2025年末の警察庁統計では、絆會の構成員は約50人、準構成員等は約70人。公表された統計や主要報道では、解散したとは扱われていない。
【2026年最新】絆會と織田絆誠の現在はどうなっている?
2026年10月27日時点で、絆會をめぐる大きなニュースは、2017年の射殺事件の捜査進展と、六代目山口組との特定抗争指定解除です。これらは、組織の現在を考えるうえで重要な動きですが、いずれも絆會の解散や織田氏の引退を直接示すものではありません。
織田絆誠氏は、任侠山口組の結成時から代表として報じられてきた人物です。2020年に任侠山口組から絆會へ名称が変更された際も、代表者に変更はないと神戸新聞が報じています。一方、2026年の直近報道では、織田氏本人の具体的な日常活動や現在の組織運営を詳しく伝える情報は限られています。事件報道で名前が登場することと、本人の現在の活動が詳細に確認できることは区別する必要があります。
組織の規模を把握するうえでは、警察庁が公表した2025年末の統計が参考になります。絆會の構成員は約50人、準構成員等は約70人で、前年末からそれぞれ約10人減少しました。2026年の最新状況を判断する際、2025年末の数値は比較可能な公表統計として重要ですが、2026年10月現在の実人数を示すものではありません。
つまり、2026年の絆會については、抗争指定の解除という制度上の変化があった一方、組織そのものが消滅したと判断できる公的な根拠は確認できません。織田氏の現在についても、報道で確認できる事実と、詳細が公表されていない部分を分けて捉えることが大切です。
【沿革と経歴】神戸山口組の分裂から任侠山口組、絆會へ
絆會の成立を理解するには、2015年に始まった山口組の分裂と、その後の神戸山口組内部の分裂を押さえる必要があります。絆會は、山口組から直接分かれた神戸山口組から、さらに一部勢力が離脱して生まれた組織です。
警察庁の公表資料や当時の報道によると、2015年8月末、六代目山口組から離脱した直系組長らが神戸山口組を結成しました。分裂の背景については、弘道会を重視する組織運営や高額な上納金制度などへの不満が報じられています。ただし、分裂に至った事情は複合的であり、特定の一つの理由だけで説明できるものではありません。
その後、2017年4月に神戸山口組の一部勢力が離脱し、任俠団体山口組の結成を表明しました。同団体は任侠山口組へと名称を改め、2020年には絆會へ改称しています。名称変更の背景には、結成時に掲げていた山口組の再統合が困難になったとの判断があったと報じられました。
主な経緯を時系列で整理すると、次のようになります。
| 時期 | 出来事 | 確認できる意味 |
|---|---|---|
| 2015年8月末 | 六代目山口組から神戸山口組が分裂 | 山口組分裂問題が本格化する契機となった。 |
| 2017年4月 | 神戸山口組の一部勢力が離脱し、任侠団体山口組の結成を表明 | 山口組をめぐる対立が複雑化した。 |
| 2017年9月12日 | 神戸市長田区で楠本勇浩さんが射殺される | 織田絆誠氏の警護役が犠牲となった事件。 |
| 2020年2月 | 任侠山口組から絆會へ名称変更 | 兵庫県公安委員会が名称変更を公示した。 |
| 2024年6月21日 | 六代目山口組と絆會の間で特定抗争指定 | 対立抗争への対応として活動制限が適用された。 |
| 2026年6月23日 | 菱川龍己容疑者を逮捕 | 2017年の射殺事件の捜査が進展した。 |
| 2026年9月21日 | 六代目山口組と絆會の間の特定抗争指定を解除 | 両組織間の指定が終了した。絆會の解散を意味するものではない。 |
この経緯から分かるのは、絆會の成立が単なる名称変更ではなく、山口組の分裂と神戸山口組内部の対立を背景にしていたことです。2020年の改称も、組織の成り立ちや掲げる目標の転換と関係する出来事でした。
【2017年襲撃事件】楠本勇浩さん射殺と2026年の容疑者逮捕
織田絆誠氏の名前と絆會の歴史を語るうえで、2017年9月12日に神戸市長田区で発生した楠本勇浩さんの射殺事件は避けて通れません。楠本さんは当時44歳で、任侠山口組の代表だった織田氏の警護役を務めていました。
神戸新聞などの報道によると、事件は同日午前10時ごろ、神戸市長田区五番町3付近の路上で発生しました。織田氏が乗った車列が襲撃され、楠本さんが銃撃を受けて死亡しました。兵庫県警は当時、事件に関与した疑いのある人物の捜査を進めていました。
事件から約9年が経過した2026年6月23日、兵庫県警と山口県警の合同捜査本部は、殺人と銃刀法違反の疑いで指名手配していた菱川龍己容疑者を逮捕しました。当時50歳と報じられた菱川容疑者は、山口県下松市内のアパートに潜伏していたとされています。逮捕時点で、警察は容疑者の認否を明らかにしていませんでした。
その後も捜査は続きました。神戸新聞の2026年9月9日付報道によると、菱川容疑者は、逃亡中の2026年5月16日から6月18日までの間に、自身をかくまうよう第三者に依頼した疑いで再逮捕されました。同じ捜査では、逃亡生活を支援した疑いのある人物らも逮捕されています。
さらに、神戸新聞は2026年10月16日、菱川被告を山口県下松市のアパートにかくまったとして、神戸地検が63歳の男を犯人蔵匿罪で起訴したと報じました。報道時点で、菱川被告は射殺事件について殺人罪などで起訴されています。起訴は刑事裁判で有罪が確定したことを意味するものではありません。
今回の事件報道で押さえておきたいのは、逮捕や起訴の対象となっている人物と、事件当時の組織間対立を混同しないことです。2017年の事件は当時の抗争状況と関連して報じられてきましたが、個々の容疑者の刑事責任は、証拠や裁判手続きに基づいて判断されます。
【組織図と構成員数】絆會の規模はどこまで分かる?
絆會の組織図や構成員数を調べる際には、警察庁が公表する暴力団情勢の統計と、報道上の推測を区別する必要があります。警察庁の統計は構成員数などの規模を把握する材料になりますが、幹部の詳細な役職構成や各傘下組織の関係を網羅した組織図とは異なります。
2026年4月に公表された警察庁の2025年末統計を基にした資料では、絆會の構成員は約50人、準構成員等は約70人です。前年比では、構成員が約10人、準構成員等も約10人減少しました。これらは警察が把握した人数の概数であり、2026年10月時点の実人数を直接示すものではありません。
ここでいう「構成員」と「準構成員等」は同じ区分ではありません。準構成員等には、暴力団の構成員ではないものの、その活動に関係し、暴力的不法行為を行うおそれがある者や、組織の維持・運営に協力する者などが含まれます。そのため、構成員約50人という数字だけを見て、組織と関係する人員の全体像を判断することはできません。
全国の暴力団勢力も縮小傾向にあります。2025年末の全国の暴力団構成員等は約1万7,600人で、うち構成員は約9,400人でした。警察庁のデータを基にしたnippon.comの解説では、全国の構成員等の総数は21年連続で減少し、過去最少となっています。絆會の人数減少も、こうした全国的な傾向の中で理解する必要があります。
一方、絆會の詳細な組織図について、警察庁の公開統計から役職別の全容を読み取ることはできません。公開されていない役職名や人事を、ネット上の断片的な情報だけで確定的に扱うのは適切ではありません。組織の実態を把握する際は、警察庁の統計で確認できる規模と、個別報道で明らかになった人事・事件情報を分けて考える必要があります。
【特定抗争指定解除】2026年9月の決定で何が変わった?
2026年9月の大きな変化は、六代目山口組と絆會の間に適用されていた特定抗争指定が解除されたことです。神戸新聞や読売新聞の報道によると、兵庫県など8府県の公安委員会は、指定の期限だった9月20日をもって延長しないことを決定し、9月21日に指定が終了しました。
報道によると、両組織の抗争に起因するとみられる事件が約3年5カ月間発生していなかったことや、組長らへの聞き取り結果などを踏まえ、関係する公安委員会が指定の延長を見送りました。これは、両組織間の対立状況に関する行政上の判断です。
特定抗争指定暴力団等に指定されると、警戒区域内での事務所の新設や、多数の組員の集合、対立する組員へのつきまといなど、法律に基づく一定の活動制限が適用されます。今回の解除は、六代目山口組と絆會の間に適用されていた特定抗争指定が終了したことを意味します。
ただし、ここで注意したいのが、特定抗争指定の解除と指定暴力団としての指定は別の制度だという点です。解除されたのは六代目山口組と絆會の間の特定抗争指定であり、絆會そのものが解散したり、指定暴力団としての扱いが自動的になくなったりしたわけではありません。
また、六代目山口組をめぐる特定抗争指定は、神戸山口組との関係では継続しています。したがって、今回の解除を「山口組をめぐる抗争がすべて終わった」と解釈することもできません。指定の対象となった組織の組み合わせと、行政上の措置の範囲を正確に把握することが重要です。
【解散説と評判】絆會は本当に解散したのか?
絆會の解散説が気になる読者にとって、まず確認すべきなのは、2026年に公表された情報が何を示しているかです。9月の特定抗争指定解除は事実ですが、報道された内容は六代目山口組との間の指定終了についてであり、絆會の解散発表ではありません。
2026年9月の解除に関する報道でも、絆會は引き続き組織名として扱われています。また、警察庁の2025年末統計にも絆會の構成員数が掲載されています。少なくとも、これらの公表情報からは「すでに解散した」と判断することはできません。
一方、構成員数が減少していることや、特定抗争指定が解除されたことは、組織をめぐる状況が変化していることを示します。しかし、人数の減少だけで組織の存続・消滅を判断することはできず、行政上の指定解除も解散の証拠にはなりません。
絆會の評判や組織の実態を考える際にも、個人の印象やネット上の噂だけで判断するのではなく、暴力団対策法に基づく指定状況、警察庁が公表する人数、事件に関する警察発表や報道を基準にする必要があります。とりわけ、2017年の射殺事件をめぐる捜査と、2026年の特定抗争指定解除は、それぞれ刑事事件と行政措置という異なる側面の出来事です。
なお、特定抗争指定が解除されたことを理由に、組織の活動がすべて自由になった、あるいは社会的な危険性がなくなったと評価することもできません。指定暴力団としての法的な扱いと、個別事件の捜査・裁判、地域社会への影響は、それぞれ分けて捉える必要があります。
【プロの結論】織田絆誠と絆會の今後を読む3つの判断基準
2026年の絆會を理解するうえでは、目立つニュースだけで全体を判断するのではなく、組織の法的な位置づけ、実際の人員規模、事件の捜査状況という3つの観点を組み合わせることが重要です。
第一に、行政上の指定を区別すること。 六代目山口組との特定抗争指定が解除されたことは確認できる事実ですが、指定暴力団としての扱いがなくなったことを意味しません。解除された指定の対象と範囲を確認すれば、「抗争指定解除=解散」という誤解を避けられます。
第二に、人数の基準日を確認すること。 絆會の構成員約50人、準構成員等約70人という数字は2025年末の統計です。2026年の実態を示す最新の確定人数として扱うのではなく、前年との比較や全国的な傾向を把握するための指標として読む必要があります。
第三に、織田絆誠氏の動向と、過去の事件の捜査を混同しないこと。 2017年の楠本勇浩さん射殺事件は2026年に容疑者の逮捕・起訴へと進展しましたが、それだけで織田氏本人の現在の活動や、組織内部の最新人事がすべて明らかになったわけではありません。事件の進展と組織の現在を分けて追うことが、正確な理解につながります。
今後の動向を見る際は、警察庁や各都道府県公安委員会の発表、捜査機関の公表内容、神戸新聞などの継続的な事件報道を基準にするのが有効です。特定抗争指定解除のような行政上の変化と、刑事事件の裁判や組織の人員変化を一つの話にまとめず、個別に確認することが、絆會の現在を読み解くための判断基準となります。
【絆会織田絆誠現在】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年現在、絆會は解散したのですか? A1:2026年10月27日時点で、主要報道や警察庁の公表統計では、絆會が解散したとは確認できません。2026年9月に解除されたのは六代目山口組との間の特定抗争指定であり、組織の解散を意味するものではありません。
Q2:織田絆誠氏は現在、何をしているのですか? A2:織田氏は任侠山口組の代表として知られ、2020年の絆會への改称時には代表者に変更がないと報じられました。ただし、2026年の直近報道で本人の具体的な日常活動や最新の組織運営の詳細が十分に明らかになっているわけではありません。
Q3:絆會の構成員数は何人ですか? A3:警察庁の2025年末統計では、構成員は約50人、準構成員等は約70人です。合計約120人という計算はできますが、構成員と準構成員等は別の区分です。また、この数値は2025年末時点のものであり、2026年10月の実人数を示すものではありません。
Q4:楠本勇浩さんの射殺事件は2026年に解決したのですか? A4:2026年6月23日に菱川龍己容疑者が逮捕され、その後、殺人罪などで起訴されたと報じられています。9月には逃亡生活を支援するよう依頼した疑いをめぐる再逮捕も報じられました。ただし、逮捕・起訴と有罪判決は異なるため、刑事責任の確定については裁判手続きとその結果を確認する必要があります。
Q5:特定抗争指定の解除で、六代目山口組との対立は完全に終わったのですか? A5:2026年9月21日に、六代目山口組と絆會の間の特定抗争指定が解除されました。公安委員会は、一定期間抗争に起因するとみられる事件が発生していないことなどを踏まえて指定を延長しない判断をしました。ただし、これは行政上の指定解除であり、あらゆる対立が永久に解消したことを保証するものではありません。
まとめ:2026年の最新情報は「指定解除」と「解散」を区別して判断する
2026年10月現在、絆會と織田絆誠氏をめぐる重要な動きは、2017年の楠本勇浩さん射殺事件の捜査進展と、六代目山口組との特定抗争指定解除です。前者は刑事事件の捜査・裁判に関する動きであり、後者は行政上の指定に関する動きです。両者を区別して捉えることで、現在の状況を正確に理解できます。
絆會は、神戸山口組から離脱した勢力が結成した任侠山口組を前身とし、2020年に現在の名称へ変更されました。2025年末の警察庁統計では構成員約50人、準構成員等約70人とされ、組織の規模は縮小傾向にあります。しかし、構成員数の減少や特定抗争指定の解除だけを根拠に、解散したと判断することはできません。
織田絆誠氏本人の現在の活動については、公開報道から確認できる範囲に限りがあります。今後は、本人の動向に関する新たな報道、警察庁の統計、公安委員会の公表、そして2017年の事件をめぐる裁判の進展をそれぞれ確認することが、絆會の現状を見極めるための最も確かな方法です。 (出典: 絆会 織田絆誠 現在(Yahoo!ニュース))